39: ◆FlW2v5zETA[saga]
2016/07/06(水) 07:05:30.40 ID:aBsNcwONO
「ケイちゃんどったの?」
「あれじゃないですかね、新人。」
甲高い排気音が聴こえたかと思えば、リフトアップされた何ともいかついジムニーが一台。
丁度俺たちからは顔が見えない位置に停めはしたけど、後ろ姿は確認出来た。
良かった、強そうではないな…。
「きっとかわいい子だねー、アレは。襲っちゃダメだよ?」
「俺を何だと思ってるんですか…。
でも確かに、後姿は美人っぽ……は?あ!?」
「ごめーん、手ぇ当たっちゃったー。」
「おおう…。」
耳削ぎ…耳削ぎはあかん……。
そして数時間が経過…が、ここで問題発生だ。
「何で今日に限って暇なんだよ……。」
今日はスケジュールの中に、出撃だけがすっぽり抜け落ちていた。
演習組と遠征班の帰着は、それぞれ明日と3日後。
おまけに今日は開発禁止と提督にお達しを喰らっている始末だ。
いつでも出迎えられるように待ってろって事なんだろうけど、それじゃ実験も出来ないしなぁ。
ん?通知?ああ、北上さんか。
“さっき全体挨拶終わったよー。
今提督が中案内してるから、そろそろそっち行くんじゃないかな。何あの子、ちょー可愛いじゃん。”
“いよいよおいでですか。部下とか初めてですからね、緊張しますわ。”
“ま、どーせすぐ慣れるっしょ。気張らずヤるのだ!若人よ!”
“ちょっとあんた、何でそこだけカタカナ。”
あの人、たまにオヤジ臭いよなぁ…。
まあ、そういうとこも、気取ってなくて良い所なんだけ…
「ケイー!たのもー!」
本物のおっさん来たー!?
提督…ノックはしましょうぜ…びっくりするなぁもう。
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