過去ログ - 北上「離さない」
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40: ◆FlW2v5zETA[saga]
2016/07/06(水) 07:10:18.31 ID:aBsNcwONO


「おーう、埴輪みたいなツラしてんじゃあないの。
ほれほれ、シャキッとしたまえよ。噂の彼女の登場だぞ。」
「初めまして!兵装実験軽巡・夕張です!
主にこちらにお世話になるかと思いますが、よろしくお願いします!」
「ああ、初めまして、整備担当の××です。
先輩として至らない点もあるかと思いますが、共に良い工廠を作っていきましょう。」
「はい!」


よーし、我ながら及第点な挨拶だ。
特にオラつくでも弱々しくでもなく、ちゃんと落ち着いた感じでやれたぞ。

まぁ、実務の参加は明日からだろう。
今日はさくっと帰ってもらって、後は仕事の中でちょっとずつ交流を深めれば新体制が……


「あ、ケイ。ごめん、俺書類残ってるから帰るわ。
じゃ、後は若い者同士でごゆっくりー。」


おっさーーーん!!!空気読んで!空気!!
ああもう、帰っちまったよあの人…やべぇよ、とりあえずお茶でも出すか?


「お茶、飲みます?」
「ありがとうございます。ところで××さん、私と同い年なんですよね?20歳だとお伺いしてまして。」
「ええ、まぁ…あと、ケイで良いですよ。下の名前、ケイタロウなんで。」


何だろう、この同い年に敬語使うむず痒さ。
まぁ、しばらくすれば慣れるか……ん?何でこの子震えて…


「……すっごーーーい!!」
「のわぁ!?」
「本当にハタチなんだ!?あなた私とタメで整備長クラスでしょ!?何作ったの!?どんな整備するの!?
短大でも有名だったのよ、海軍に凄腕の若手がいるって!一度会いたかったんだー!」
「待って!顔近い!」


耳がぶっ壊れるかと思った。
な、なんだこいつ、急にテンション上げて……。

ん?あれ、何か既視感あるぞ、この感じ。
ああ…これアレだ、変態技術を前にした俺らと同じテンションだ…。

なるほど、間違いなくこの子もこっち側の人間って事か…。






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