44: ◆FlW2v5zETA[saga]
2016/07/06(水) 07:20:25.97 ID:aBsNcwONO
一通り会話を終え、勝手口から夕張が出て行くのを確かめ。
北上はずっと、姿が見えなくなるまでその背中を見つめ続けていた。
そして何事もなかったかのように、彼女はドアノブへと手を掛け…。
「ケイちゃーん、お疲れちゃん。夕張ちゃん、どだった?」
「ああ、ユウさん。まぁ悪い子じゃなさそうですよ。
しかし部下持つなんて初めてですからね、これから大変そうです。」
いつものように、工廠での団欒が始まる。
最初はユウと呼ぶ事にぎこちなかった彼も、今では二人の時は、自然と呼べるようになっていた。
そして彼が自身の本当の名を呼ぶ度に。
北上は、何度も優しく目を細めるのであった。
何度も何度も、嬉しそうに。
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