564: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/03/18(土) 06:23:08.93 ID:RR9qieOQO
「…壁にあの人の写真貼って…何度も刺して……♪」
「…………!?」
「……死にやしないけど…それだけで許せたらよかったのに…♪
ねえ、良い曲ですよね…。」
それを聴いた北上の顔に焦りが浮かんだのを、夕張は見逃さなかった。
「あはは…あんたもあのバンド好きだもんねー…アタシの事?許せないのってさ。」
「ええ、ある意味あなたの事ですよ……私の気持ちでは無いですけど。
北上さん、あなたの部屋のダーツ板に写真がありました……いっぱい、ダーツが刺さってましたね。
どうして、自分の写真にあんな事をしたんですか?」
「!?………何の事?知らないなー…。」
「……あなたが殺したいのは、私でも、ましてやケイくんでも無い……。
…ケイくんを好きになりすぎて、殺してしまいそうなあなた自身だったんじゃないですか?
彼の気持ち、本当は気付いていたんでしょう?
だけどあなたは…自分の手からケイくんを守る為にこそ、こんな騒ぎを起こして、わざと嫌われようとして……。
___ひとりぼっちで、死のうとしているんじゃないですか?」
強い意志を宿した目が、北上を射抜く。
北上はその視線に俯き、一瞬薄笑いを浮かべるが、それもすぐに消え。
「うるさいなぁ、黙ってよ………黙れえええええええええええええっ!!!!!!!」
彼女の激しい咆哮が、倉庫の中に響き渡った。
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