過去ログ - 凛「私も、生きる理由見つかったよ――プロデューサー」
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15:名無しNIPPER[saga]
2016/07/06(水) 16:49:17.89 ID:gOF8+lDG0

妖精「いや、もしかしたらそんな高尚な理由ではないのかもしれない」

妖精「誰かを主役にするため……そのような考えに逃避しているだけかもしれない」

妖精「そう考えることで思考を停止し、心理学で言う合理化を図ったのかもしれない」

妖精「よく言えば献身的」

妖精「悪く言えば単なる自己犠牲、一種の逃避行動」

卯月「そんなことは……」



 置いてきた思い出は二人で優しく包んで。
 いつかまた会ったなら、互いに理想な人に。



卯月「あれは……」

妖精「さしずめ披露宴の二次会にでも行ったんだろう」

卯月(カラオケで歌っているプロデューサーさん……?)

妖精「あの男を哀れだと捉えるか、それとも――」

妖精「お嬢さんは、どう思う?」

卯月「え……」

妖精「人は誰でも後悔する」

妖精「後悔からは逃げられない」

妖精「あの時試合に勝っていれば、告白していれば、想いを押し殺していなければ」

妖精「そうすれば、未来は変わっていたのかな」

妖精「こんな具合にな」

妖精「けれど――そう考えたときには何もかも遅い」

妖精「それが後悔ってやつだ」

妖精「そして、そう思ったところで何かを変えられるわけではない」

妖精「当たり前のことだが、見て見ぬふりをして生きている」

妖精「どの道後悔するなら、これからどう生きていくか――」

卯月「どう生きていくか……」

妖精「さて、哀れな男の物語はこのへんで終わりだ」

妖精「じゃあな、お嬢さん」

卯月「あ、待って下さい……!!」

卯月「あなたは一体――」





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