過去ログ - 【ZO】始まりの「極」【鎧武】 -SS速報VIP

過去ログ - 【ZO】始まりの「極」【鎧武】

↓ 1- 覧 板 20

51: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/07/09(土) 02:52:41.30 ID:ZMsZhtB40
そして、凌馬の発見はもう一つあった。

（ヘルヘイムの力は固体化してから展開するより、凝縮液体化する方がエネルギー効率が良い…のか？）

また、ノートに筆が進む。

以下略

52: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/07/09(土) 17:42:02.96 ID:ZMsZhtB40
　　　　　　　　　　　　- 7 -

麻生は再び廃墟にやって来た。
今度こそ、ここで亡くなった者を弔うために。

以下略

53: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/07/09(土) 17:42:58.14 ID:ZMsZhtB40
部屋の中央に花だけを置き、去ろうとした瞬間だった。

「あんたは出来過ぎたヤツだな」

誰かの声がする。それはこの間、凌馬が立っていた場所から聞こえた。

以下略

54: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/07/09(土) 17:44:15.73 ID:ZMsZhtB40
「アンタはあの時起きたことを、正確に理解したようだな」

男が部屋の中央を見やる。

今しがた、麻生が置いた弔いの花。それは2束あった。

以下略

55: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/07/09(土) 17:46:52.58 ID:ZMsZhtB40
かつての戦いの後、この廃墟に放置されていたのは望月博士だけではない。
ZOが倒したネオ生命体―ドラスもまた、残っていた。
限界を越えるダメージと生体プールの破壊で戦う力は残っていなかったが、それでも生きていた。
パパと慕った博士の身体を、少しでも長く形を保ったまま眠らせるために。

以下略

56: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/07/09(土) 17:48:19.93 ID:ZMsZhtB40
「これからあんたはどうするんだい？
　アイツもヘルヘイムも止める、なんて啖呵切るのはいいが、簡単じゃないぞ」

男の言葉で、麻生の意識が引き戻される。
完全に信用はできない。だが、気まぐれでも彼に名前を付けようと考えてくれた人間だ。

以下略

57: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/07/09(土) 17:50:43.78 ID:ZMsZhtB40
男がわずかに押し黙る。
そして、お手上げとばかりに両手を上げながら、軽く溜息をついた。

「やっぱりあんたは出来過ぎたヤツだ。オレが可能性やヒントを見せてやるまでもなく、
　自分の力も、進化も見据えてやがる。手を差し伸べてやる必要はなさそうだ」

以下略

58: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/07/09(土) 17:51:42.09 ID:ZMsZhtB40
「行くのかい？」

「ああ、世紀王とやらが怪人を蘇らせているらしい。
　ヘルヘイムとも凌馬とも関係なさそうだが、だからといって俺がこの手で救える人を見捨てる気はない。
　どこまでも行くさ、恐れずにな」

以下略

59: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/07/09(土) 17:55:08.15 ID:ZMsZhtB40
　　　　　　　　　　　　- 8 -

…どれだけの時間が経っただろう。

以下略

60: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/07/09(土) 17:59:04.01 ID:ZMsZhtB40
あの後、幾多の戦いに巻き込まれながらも、麻生は凌馬とヘルヘイムの足取りを追っていた。
凌馬の属するユグドラシルという組織は想像以上に巨大だったが、2人の協力者を得てその組織に迫った。

謎の男と出会った日、世紀王との戦いで共闘した瀬川耕司―仮面ライダーJ。

以下略

68Res/56.22 KB

↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。

VIPサービス増築中！
携帯うpろだ|隙間うpろだ