過去ログ - 少女「『わがまま王様と悪い魔女』」
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103:名無しNIPPER[saga]
2016/07/10(日) 18:28:44.33 ID:79MKq6lso
鎧「最後に」
鎧「その王冠を私にください」
104:名無しNIPPER[saga]
2016/07/10(日) 18:29:10.82 ID:79MKq6lso
王様はとてもとても迷いました。
これは自分が自分であるためにどうしても必要なものに思えたからです。
しかしそれでも孫娘に会うために、王冠を渡しました。
105:名無しNIPPER[saga]
2016/07/10(日) 18:29:39.51 ID:79MKq6lso
商人「おめでとう」
狼「おめでとう王様」
106:名無しNIPPER[saga]
2016/07/10(日) 18:30:06.02 ID:79MKq6lso
気づくと白い場所に王様一人でした。
そして目の前には扉が。
取っ手に手をかけると隙間から一際強い光が差します。
107:名無しNIPPER[saga]
2016/07/10(日) 18:30:33.35 ID:79MKq6lso
王様「……」
王様「ここが……」
108:名無しNIPPER[saga]
2016/07/10(日) 18:31:21.68 ID:79MKq6lso
沼地。
鬱蒼と緑の濃い草が生えていました。
濁った水面にはごぼごぼと気泡が湧いているところもあり、何やら不気味なところです。
109:名無しNIPPER[saga]
2016/07/10(日) 18:31:48.25 ID:79MKq6lso
王様「……」
魔女「よく来たねえわがまま王様」
110:名無しNIPPER[saga]
2016/07/10(日) 18:32:16.68 ID:79MKq6lso
王様は何も答えません。
無言のまま魔女に向き直ります。
魔女は警戒しませんでした。
111:名無しNIPPER[saga]
2016/07/10(日) 18:32:43.33 ID:79MKq6lso
魔女「惨めなことだよ本当に」
王様「そうでもないさ」
112:名無しNIPPER[saga]
2016/07/10(日) 18:33:13.83 ID:79MKq6lso
その瞬間、魔女の姿が変わりました。
可愛らしくも美しい女の子の姿になりました。
あの頃のまま、少しも変わりない姿に。
113:名無しNIPPER[saga]
2016/07/10(日) 18:33:40.56 ID:79MKq6lso
王様「久しぶりだね……」
娘「……ええ」
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