過去ログ - 少女「『わがまま王様と悪い魔女』」
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118:名無しNIPPER[saga]
2016/07/10(日) 18:36:07.75 ID:79MKq6lso

 膝をつき女の子の手を取って泣きじゃくる王様を、悲しそうな目が見下ろしました。



119:名無しNIPPER[saga]
2016/07/10(日) 18:36:38.56 ID:79MKq6lso

娘「やめて。お願いだから立ちあがって」

王様「僕は君を殺したくなんかない……」

以下略



120:名無しNIPPER[saga]
2016/07/10(日) 18:37:19.77 ID:79MKq6lso

 そして彼女はナイフを王様の手に渡します。
 切っ先を自分の胸に向けて導きます。



121:名無しNIPPER[saga]
2016/07/10(日) 18:37:46.33 ID:79MKq6lso

娘「さあ」

王様「ぐ……」

以下略



122:名無しNIPPER[saga]
2016/07/10(日) 18:38:18.27 ID:79MKq6lso

 姫が飛び出してきて王様にしがみつきました。
 涙の浮かんだ目で王様を必死に見上げます。



123:名無しNIPPER[saga]
2016/07/10(日) 18:38:53.06 ID:79MKq6lso

姫「やめて、おじいさま。精霊さんも、もういいでしょ」

娘「でも……」

以下略



124:名無しNIPPER[saga]
2016/07/10(日) 18:39:26.90 ID:79MKq6lso

姫『あなたは誰?』

精霊娘『あなたのおじいさまとと親しかったものです。こんな夜更けにお邪魔したうえ図々しいとは思うのですけれど……』

以下略



125:名無しNIPPER[saga]
2016/07/10(日) 18:40:05.98 ID:79MKq6lso

王様「わがまま……」

姫「おじいさまたちが子供の頃、一緒にやっていたごっこ遊び、覚えてる?」

以下略



126:名無しNIPPER[saga]
2016/07/10(日) 18:40:33.64 ID:79MKq6lso

王様「しかしなぜごっこ遊びなど」

姫「それは……」

以下略



127:名無しNIPPER[saga]
2016/07/10(日) 18:41:04.80 ID:79MKq6lso

 その瞬間沼地の風景が一変しました。枯れた花だけの荒れ地へと。
 娘が力尽きたように倒れます。
 王様はその傍らに膝をついて顔を覗き込みました。
 力を失って白いばかりのその顔を。 
以下略



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