過去ログ - 少女「『わがまま王様と悪い魔女』」
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2:名無しNIPPER[saga]
2016/07/07(木) 23:08:01.04 ID:zJnoMDvlo
  
 王様「騎士長! 騎士長はおらんか!」 
  
 騎士長「は、ここに」 
  
3:名無しNIPPER[saga]
2016/07/07(木) 23:08:28.61 ID:zJnoMDvlo
  
  
  またある時は…… 
  
  
4:名無しNIPPER[saga]
2016/07/07(木) 23:09:35.11 ID:zJnoMDvlo
  
 王様「料理長よ! どこにおる!」 
  
 料理長「はいはいここにおりますよ」 
  
5:名無しNIPPER[saga]
2016/07/07(木) 23:10:02.28 ID:zJnoMDvlo
  
  とにかく毎日がこんな具合。 
  みんなはうんざりを通り越してこれが普通ぐらいになっちゃって。 
  わがままさえなければいい王様なんですけどね。 
  
6:名無しNIPPER[saga]
2016/07/07(木) 23:10:34.25 ID:zJnoMDvlo
  
 侍女「姫様、王様がいらっしゃいましたよ」 
  
 姫「本当だどうしよう……」 
  
7:名無しNIPPER[saga]
2016/07/07(木) 23:11:06.94 ID:zJnoMDvlo
  
 王様「やあやあ花のように愛らしく太陽のように美しいワシの孫娘や」 
  
 姫「会うたび会うたび同じ言葉で私を誉めそやしてくださるおじいさま、ごきげんよう」 
  
8:名無しNIPPER[saga]
2016/07/07(木) 23:11:33.47 ID:zJnoMDvlo
  
 王様「ふん、命拾いしたな下仕え」 
  
 侍女「価値あるものは生き延びますゆえ」 
  
9:名無しNIPPER[saga]
2016/07/07(木) 23:12:01.27 ID:zJnoMDvlo
  
  王様の話はこう始まります。 
  むかしむかしあるところに優しい王子様がいました。 
  優しい王子さまは思いやりと勇気に満ち溢れ、まわりのみんなに慕われていました。 
  
10:名無しNIPPER[saga]
2016/07/07(木) 23:12:29.01 ID:zJnoMDvlo
  
 「あ、王子様こんにちは!」 
  
 「ごきげんよう!」 
  
11:名無しNIPPER[saga]
2016/07/07(木) 23:12:56.33 ID:zJnoMDvlo
  
  実際は転んで怪我なんてドジはしません。 
  でもお城の中しか知らないフリをした王子は、真剣に「わかったよ!」とうなずいてみせました。 
  本当はお城を抜け出すことなんて日常茶飯事だったんですけどね。 
  
12:名無しNIPPER[saga]
2016/07/07(木) 23:13:49.69 ID:zJnoMDvlo
  
 娘「あら、また来たのね」 
  
 王子「いやあお城は窮屈で」 
  
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