過去ログ - 少女「『わがまま王様と悪い魔女』」
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9:名無しNIPPER[saga]
2016/07/07(木) 23:12:01.27 ID:zJnoMDvlo

 王様の話はこう始まります。
 むかしむかしあるところに優しい王子様がいました。
 優しい王子さまは思いやりと勇気に満ち溢れ、まわりのみんなに慕われていました。



10:名無しNIPPER[saga]
2016/07/07(木) 23:12:29.01 ID:zJnoMDvlo

「あ、王子様こんにちは!」

「ごきげんよう!」

以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2016/07/07(木) 23:12:56.33 ID:zJnoMDvlo

 実際は転んで怪我なんてドジはしません。
 でもお城の中しか知らないフリをした王子は、真剣に「わかったよ!」とうなずいてみせました。
 本当はお城を抜け出すことなんて日常茶飯事だったんですけどね。

以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2016/07/07(木) 23:13:49.69 ID:zJnoMDvlo

娘「あら、また来たのね」

王子「いやあお城は窮屈で」

以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2016/07/07(木) 23:14:16.39 ID:zJnoMDvlo

 君も綺麗だよ。
 いや君の方が綺麗だよ。
 僕は君に会いに来たんだ。

以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2016/07/07(木) 23:14:43.46 ID:zJnoMDvlo

娘「なあに、変な顔しちゃって」

王子「べ、別に」

以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2016/07/07(木) 23:15:31.79 ID:zJnoMDvlo

 王子はこの時間が好きでした。
 お城にいるときはお行儀良くしていなければなりませんが、ここでは子供らしくしていてもよかったからです。

 二人は一緒に長い時間を過ごしました。
以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2016/07/07(木) 23:16:25.34 ID:zJnoMDvlo

王子「絶対だよ」

娘「うん。いいよ」

以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2016/07/07(木) 23:16:54.51 ID:zJnoMDvlo

 でもその明日は訪れませんでした。
 女の子が消えてしまったからです。
 お花畑には誰の姿もありませんでした。
 次の日も、その次の日も。
以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2016/07/07(木) 23:17:24.92 ID:zJnoMDvlo

王様「……孫娘は眠ってしまったか」

姫「ううん……」

以下略



19:名無しNIPPER[saga]
2016/07/07(木) 23:17:51.88 ID:zJnoMDvlo

王様「中途半端。物語として完結していない。三流作家」

王様「ふん。その通りだろうさ」

以下略



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