過去ログ - あずき「夜釣り大作戦だね」 肇「そうですね」
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9:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:19:34.37 ID:pT8aGD4I0
「あと、釣りのマナーや技術に関することは肇があずきに教えてあげてくれ。俺も詳しくないけど、川釣りと大きくは変わらないはずだから」

「わかりました」


以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:21:07.01 ID:pT8aGD4I0
プロデューサーさんが用意してくれた釣り竿は、二振り。あずき用のと、肇ちゃん用のものに特に違いはないみたいだった。 

早速、みんなで釣りに使う仕掛けを作った。餌に使うアオイソメっていう生き物が気持ち悪くてあずきには触れなかったけど、肇ちゃんとプロデューサーさんが釣り針につけてくれた。


以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:24:10.80 ID:pT8aGD4I0
「この辺ですかね?」

「うん。明かりもあるし、いいんじゃないかな」


以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:27:12.22 ID:pT8aGD4I0
「はい、あずきちゃん」

「ありがとっ」


以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:31:25.46 ID:pT8aGD4I0
そんな風にのんびりいい気分になったのもつかの間、少しするとプロデューサーさんが色々な物を持ってあずきたちのいる場所にやってきていた。



「どう? 釣れてる?」
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:32:37.99 ID:pT8aGD4I0
「こんなにいっぱいあっても、食べきれないよ」

「まあ、余ったら餌に再利用すれば」

「ダメですよプロデューサーさん。餌はちゃんとありますし、残したものを魚にあげるなんて品がありません」
以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:34:50.76 ID:pT8aGD4I0
「もう少ししたら、餌が取れたりしていないかどうか確かめましょう」

「うん」

「あ。俺一旦離れるけど、何かあったら携帯にメッセージ送っといて」
以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:37:25.21 ID:pT8aGD4I0
待つ。待つ。待つ。待った。

待つ。待つ。合間に飲んだり食べたりしながら、待つ。まだ待つ。待つ。待つ……。待つ……………………。


以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:41:39.57 ID:pT8aGD4I0
それでも、魚が釣れないストレスは募る。どうしろっていうのさ〜〜〜〜〜、と思うものの、口にはせずにあずきはシートの上へ仰向けに倒れた。

その様子を見た肇ちゃんの小さな笑い声が耳に届く。仰向けになったあずきの視界に、星々が映り込む。


以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:48:07.34 ID:pT8aGD4I0
音のした方へ、寝たままで振り向くと、横向きになった肇ちゃんと目が合った。肇ちゃんも、あずきと一緒にシートの上に倒れこんだのだった。

今、あずきたちの頭上に見えるのと同じような。星のきらめく夜空みたいな綺麗な瞳が、あずきの視線を受け止めていた。


以下略



19:名無しNIPPER[saga]
2016/07/08(金) 00:51:06.89 ID:pT8aGD4I0
肇ちゃんが、顔の向きを変えた。息を吸い込んで、夏の空に向かって、仰向けに寝転がった状態で歌いだす。



「……You and me...♪」
以下略



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