10: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/07/08(金) 23:45:57.50 ID:t0rSGYwL0
「開けられるか?」
「そんなボロボロに見える?」
11: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/07/08(金) 23:46:56.27 ID:t0rSGYwL0
なんだ、別に、別にいいじゃない、それだけ喉が渇いていたんだから。
って心の中だけで自己弁護して、表ではささやかに態度で不満をぶつける。
なんとなく頬を膨らましてみる。
12: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/07/08(金) 23:48:56.20 ID:t0rSGYwL0
「……そういえばさ」
「なんだ、腹でも減ったか」
13: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/07/08(金) 23:49:33.86 ID:t0rSGYwL0
「なんならメシでも食いに行くか」
「アイドルとプロデューサーがそんなことして大丈夫なんすか」
14: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/07/08(金) 23:51:21.87 ID:t0rSGYwL0
どこから冗談で、どこまで本気なのか。
この人の境界はよくわからない。
ここで喋り込んでもしかたない。
15: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/07/08(金) 23:52:38.27 ID:t0rSGYwL0
視線がぶつかる。
胸の奥が跳ねた。
おもわず視線を外すも、視界に隅にいるあの人はまだこっちを見ていた。
16: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/07/08(金) 23:53:25.13 ID:t0rSGYwL0
落ち着こう。
リズムを整えようと深く息を吸い込んで、次に出した。
口から漏れ出した息はやけどしそうなくらい熱い。
17: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/07/08(金) 23:54:47.13 ID:t0rSGYwL0
「……濡れた髪、いいな」
「……へ?」
18:名無しNIPPER
2016/07/08(金) 23:56:06.13 ID:t0rSGYwL0
なんて言った?
濡れた、髪?
19: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/07/08(金) 23:56:50.82 ID:t0rSGYwL0
「いやー、俺もやっぱりプロデューサーだから、どうデビューさせようかって考えるわけで。かっこいい系にするか、それともキュートな感じか、プロポーションいいからセクシーも捨て難いし」
そういうことを聞きたいわけじゃないっす、よっ。
20: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/07/08(金) 23:57:27.51 ID:t0rSGYwL0
「いってぇ!」
大げさに痛がるプロデューサーはちょっと面白くて、おもわず口元が緩む。
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