20: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/07/08(金) 23:57:27.51 ID:t0rSGYwL0
「いってぇ!」
大げさに痛がるプロデューサーはちょっと面白くて、おもわず口元が緩む。
21: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/07/08(金) 23:58:47.99 ID:t0rSGYwL0
「なにもしてないよな?」
「こっちに聞くの?」
22: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/07/09(土) 00:00:19.59 ID:LOjAWmrI0
「……ご飯」
「え?」
23: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/07/09(土) 00:02:22.32 ID:LOjAWmrI0
だから、そんなに食べないって。
お腹はすいてるけどさ。
24: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/07/09(土) 00:02:58.01 ID:LOjAWmrI0
「ま、着替えてきなさいな。移動しながら店は決めよう」
「言われなくたってそうするっす」
25: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/07/09(土) 00:05:45.91 ID:LOjAWmrI0
床を蹴る甲高い音が鳴る。
途切れることなくアンドゥトロワのリズムに合わせて、なんて。
26: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/07/09(土) 00:06:58.43 ID:LOjAWmrI0
曲はかかっていない。
トレーナーさんの手拍子と声だけ。
27: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/07/09(土) 00:07:33.20 ID:LOjAWmrI0
この不思議な陶酔感に身を任せていると、トレーナーさんがなにか言ってるのに気付いた。
あぁ、次でこの曲は終わりだ。
28: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/07/09(土) 00:09:02.38 ID:LOjAWmrI0
「すごい、数日でここまで!」
曲がフェードアウトしてその余韻もないまま、トレーナーさんの興奮した声と拍手が聞こえてきた。
それと一緒にアタシは床に転がり込んでしまって、視界には煌々とした蛍光灯と味気ない天井が映るだけだった。
29: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/07/09(土) 00:16:39.79 ID:LOjAWmrI0
「の、飲み物……」
バタバタしているトレーナーさんの音をBGMにして、呼吸を整える。
頭がぐわんぐわんして、全身が床にひっついてしまったみたい。
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