3: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/07/08(金) 23:37:06.48 ID:t0rSGYwL0
>>2
酉外れてました。
4: ◆tHELS3WdB6[saga]
2016/07/08(金) 23:37:37.67 ID:t0rSGYwL0
柔らかいタオルは水分を吸収してしっかりとした重さを持ち、着ているトレーニングウェアは首元から裾まで大きな染みを描いて、それがひとつのアートみたいになってた。
立ち上がろうとしても地球の重力に抗えるほどの力はなかったみたいで、一度座り込んだ場所から動くことができずにいた。
5: ◆tHELS3WdB6[saga]
2016/07/08(金) 23:39:12.96 ID:t0rSGYwL0
調子に乗ったってわけじゃないけど、やっぱり褒められたら嬉しいもので、はりきった部分はある。
ハードルをひとつ跳んだら次のハードルが目の前にあって、トレーナーさんからの要求もクリアのたびに高いものになってくる。
ちゃんと習ったわけじゃない、ストリート仲間の見よう見まねで得たスキルなんて所詮付け焼き刃でしかない。
6: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/07/08(金) 23:40:25.32 ID:t0rSGYwL0
酉めっちゃ間違えてました。ごめんなさい。
7: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/07/08(金) 23:41:22.22 ID:t0rSGYwL0
情けない、っていうものよりも、しょうがない、って気持ちがそこにあった。
ダンスにもっと真剣だったなら最初の気持ちが大きいんだろうけど、これがいまのアタシの限界って素直に受け入れることができた。
それでもやっぱり、できないことは悔しい。
8: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/07/08(金) 23:43:13.93 ID:t0rSGYwL0
今日はここで終わりかな。
呼吸と一緒に肩が大きく動くのが自分でもわかる。
9: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/07/08(金) 23:44:26.42 ID:t0rSGYwL0
「なかなかおりてこないとおもったら」
他に誰もいないはずだったのに、顔を上げると濡れた前髪のすきまから、そんなに時間が経っていないのにすっかり見慣れてしまった人がアタシを見下ろしていた。
10: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/07/08(金) 23:45:57.50 ID:t0rSGYwL0
「開けられるか?」
「そんなボロボロに見える?」
11: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/07/08(金) 23:46:56.27 ID:t0rSGYwL0
なんだ、別に、別にいいじゃない、それだけ喉が渇いていたんだから。
って心の中だけで自己弁護して、表ではささやかに態度で不満をぶつける。
なんとなく頬を膨らましてみる。
12: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2016/07/08(金) 23:48:56.20 ID:t0rSGYwL0
「……そういえばさ」
「なんだ、腹でも減ったか」
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