過去ログ - 勇者山本一樹(26)
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2:名無しNIPPER[saga]
2016/07/09(土) 09:29:35.04 ID:+G7OZFjv0
こういう時はやたらと家が遠く感じる。

電車もっと早く走れよ。おらそこ乗ってくんじゃねえ。
俺の最寄り駅まで誰も乗り降りするな。
早く帰らせろ。
以下略



3:名無しNIPPER[saga]
2016/07/09(土) 09:30:20.65 ID:+G7OZFjv0
「そいえばさーあのゲーム今日発売じゃね?」

「え、マジ!?今日財布持ってきてねーよ・・・最悪・・・」

近くにいた男子高校生たちの会話が聞こえた。
以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2016/07/09(土) 09:30:52.62 ID:+G7OZFjv0
このゲーム自体は発表されて、もう数年が経っている。
確か俺が入社してすぐに発表されていたから、4年ほどか。

そこから延期に延期が繰り返され、遂に今日に至ったわけだ。

以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2016/07/09(土) 09:31:20.26 ID:+G7OZFjv0
「あ、これこれ。”最高峰のグラフィックと最品質の音楽、最高のRPGをあなたに”だって」

「なんかありきたりだな」

「ようはやべーすげーってことだな」
以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2016/07/09(土) 09:34:16.94 ID:+G7OZFjv0
「お降りのお客様はお忘れ物がございませんように・・・」

高校生たちの会話を聞いているうちに、降りる駅に着いていた。
やるじゃん。ちょっとだけ褒めてやる。

以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2016/07/09(土) 09:34:45.95 ID:+G7OZFjv0
逸る気持ちを抑えて、説明書を取り出す。

最近は説明書がペラッペラのゲームが多くて悲しい。
説明書をじっくりと読むのが楽しいのに。分かってないな。

以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2016/07/09(土) 09:35:27.22 ID:+G7OZFjv0
ハードにゲームディスクを挿入する。
ウィーン・・・という読み込み音。

聞いていると、なんだか無性に眠たくなった。

以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2016/07/09(土) 09:36:15.48 ID:+G7OZFjv0
ふと目を覚ます。周りは真っ暗で、何も見えなかった。

「君の性別は?」

急に聞かれる。めっちゃ声かっこいい人に。
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2016/07/09(土) 09:36:41.16 ID:+G7OZFjv0
「それじゃあ、君の名前を教えてもらおうか」

「いや、誰だよあんた」

「いや、誰だよあんたで良かったかな?」
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2016/07/09(土) 09:37:16.97 ID:+G7OZFjv0
なんとなく嫌な予感がする。

そういえば、知らないおじさんに名前を聞かれても教えちゃいけないって小学校の時に習ったな。
やべえハイエースされちゃうかも。

以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2016/07/09(土) 09:37:52.02 ID:+G7OZFjv0
でも、どういう目的で聞かれたんだろう。
もしかしたら怪しげな契約かもしれない。

「それでは、勇者山本一樹よ。これからの至難の旅を乗り越え、魔王を倒すのだ!」

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