過去ログ - 幻想郷に来た貴方が女の子と仲良くなる話2
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12: ◆5m18GD4M5g[saga]
2016/07/09(土) 21:59:56.68 ID:zdm3ZF+n0
「粗茶ですが」

中へと案内され、座らせられた貴方は落ち着かない心持ちでお茶を出されていた。
ちゃぶ台の対面で座る女性は、何食わぬ顔で自分の分の茶を啜る。

「…ふう、さて、申し遅れましたね。私、命蓮寺の住職をやっております、聖白蓮と申します」

その若さで住職とは、と驚きつつ、貴方も自分の名を返す。

「ふむ、良い名前ですね。ハイカラ、な感じがします」

ハイカラ、の部分を少々ぎこちなく言う。
しかし特に普通の名前な筈だが、名前を褒められるのは悪くない気分の貴方だった。

「それでは、ご趣味は何をされてるんですか?」

まるで面接か、そうでなければお見合いの様な雰囲気のままに聖は話を続ける。
貴方は適当に普段している事について返事をする。

「まあ、そうなのですか!私は修行と、バイクを少々…」

貴方は再び衝撃を受ける。見た目や話し方以上にアクティブな住職らしい。

「それで、ご出身の方はどちらなんです?」

本当に面接かお見合いっぽくなってきているのに心の中で苦笑いしながら、貴方は返事をした。

「………成程」

しかし出身地を答えると、先ほどまでにこやかにしていた聖が真剣な顔で考えにふけていた。
何か自分は不味い事を言ってしまったのだろうか、とお茶の熱さのせいでは無い汗を掻く。


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