過去ログ - 幻想郷に来た貴方が女の子と仲良くなる話2
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◆5m18GD4M5g
[saga]
2016/07/09(土) 23:34:50.95 ID:zdm3ZF+n0
「しかし、この聖白蓮!外来とは言えども人も妖怪も見捨てません!」
「貴方は帰るまでの間、ここで暮らして頂きましょう!」
声のボリュームを上げて決意表明する聖。
貴方はそれを聞き、妖怪という不穏な単語はさて置いて、ここで暮らす、という事に驚きを抱く。
「ご安心を。此方には何人か住民は居ますので、寂しくは無いと思いますよ」
ならば尚更よそ者を招き入れるのには抵抗があるはずだと貴方は慌てながら言う。
しかし、相変わらず聖は折れない様子。
「すぐに帰れると言う希望を与えられ、それを奪われる辛さは非常に良く分かります」
「ならばその罪滅ぼしをしなければならない、と思うのです」
しみじみと語る聖だが、大袈裟過ぎでは無いかと少しだけ貴方は苦笑いになる。
しかしながら、ここを出たとして当てがあるかと言うと、全く無いのも事実。
それを考えた結果、もしよろしければ、と念頭に加え、その申し出を受け入れさせて頂くことにした。
「勿論。此方こそよろしくお願いしますね」
そう言うと、ようやく柔らかな表情を浮かべ直し、貴方に笑顔を向ける。
小一時間程で自分の境遇がここまで変化するとは、と、貴方はしみじみと感じていた。
「…あ、そうだ。こういう時は一言言って置かなくては」
ポン、と手を叩くと、聖は貴方に居直り、改めて一言告げる。
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