過去ログ - 幻想郷に来た貴方が女の子と仲良くなる話2
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◆5m18GD4M5g
[saga]
2016/07/11(月) 22:46:25.70 ID:4gjKUK/V0
2.その長い棒は何なのか。
「仕事道具さ。ダウジングって名前は知ってるだろう?」
ずい、と貴方の目の前に差し出すと、自慢げにその棒について説明を始める。
ダウジングと言う言葉と、その意味は知っている。
「外の世界のインチキな代物じゃない、本物さ」
何故だか偉ぶって話されるが、貴方には特に何の変哲も無いような物に見えている。
「はは、一般人には分からないだろうがね。これはいいものだ」
ピン、と指で弾いて反響音を出しているが、貴方には一般人故どう良い物かは分からない。
それよりも肝心の道具による成果はあるのかが気になるところ。
「…まあ、焦っても仕方ない事はあるんだよ」
乾いた笑いでぼやかすが、成程どうやら成果は余りよろしくないとのこと。
「道具にばかり頼るのも良くないと言うことだ。現代っ子の君には身に染みる言葉だろう」
貴方の哀れむ視線を感じてか、唐突に教訓を話される。
とは言え貴方の反応には目もくれず、ナズーリンは一人でうんうんと頷いて納得した表情をする。
そして振り返ると、別れの言葉を告げるでも無く、何処かへと飛び去ってしまった。
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