過去ログ - 幻想郷に来た貴方が女の子と仲良くなる話2
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96: ◆5m18GD4M5g[saga]
2016/07/27(水) 19:59:03.93 ID:MfWnZhhI0
1.今日は靄は無いのか、と尋ねた。


「ああ、雲山の事ね。居ますよ」

雲山、とは貴方の耳に聞き慣れない言葉であるが、恐らくは昨日から気になっていた靄の正体だろう。
そう思った貴方はキョロキョロと辺りを見渡してみるが、どこにもいる気配はない。

そう思って再び一輪に尋ねようと思い彼女を見ると、何時の間にか彼女の周りには目で確認できるほどの靄。
と言うよりも、雲が出来上がっていた。

「この子は雲山。今風に言うと、私のパートナー、てとこですかね」

彼女が言い切ると、その雲にはくっきりと人の顔の造形が浮かび上がっていた。
容姿で言うと、おじさん、或いはおじいさん、と言った風だと貴方は考える。

「……」

貴方はそのパートナーに挨拶をするも、彼は何も言わずにただ貴方を見るだけ。
そして暫くすると、再びゆるやかに顔から雲へ、そして靄へ、そして消えてしまった。
自分は何か不味い事をしたか、と心配して一輪に尋ねる。

「気にしなくていいですよ。誰にもこんなもんだし」

あっけらかんと言うと、そのまま再び貴方の前を歩きだしてしまう。
彼女自身も当然と言う様に気にしてない所を見ると、こんなもんはこんなもんなのだろう。


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