489: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2016/10/14(金) 23:08:41.05 ID:7pR1vgtm0
静「『わかる』……『感じる』の。メイは今……『新たなる力を手に入れた』……!!」
双馬「……静?おい、さっきからお前……おかしいぞ。メイの居場所がわかっているような口ぶりをしたり、幽霊とメイを明確に区別したり……それに今度は、『感じる』だと?お前……何が『わかってる』んだ?」
静「……」
490: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2016/10/14(金) 23:10:35.48 ID:7pR1vgtm0
静「……あたしにも、サッパリよ。だけど……なんだろう。……わかるの。今……あいつがどんなに苦しい思いをしているのか、とか……どんなに悲しい気持ちでいるのか、とか……全部、わかる」
双馬「……静、お前――……」
純「うっ……」
491: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2016/10/14(金) 23:11:50.91 ID:7pR1vgtm0
静「?……純?」
双馬「?」
ガラガラガラガラ……
492: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2016/10/14(金) 23:13:11.28 ID:7pR1vgtm0
純「……私……『大マジ』よ。今、命がけの任務の最中だってこともよーくわかってる。昨日は、今日の事が怖くって、グッスリ寝付けなかったけど……それでも6時間は寝たわ。全然問題ねェー……はずなの」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
双馬「お前、何を言って――……」ヨロッ……
493: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2016/10/14(金) 23:14:40.84 ID:7pR1vgtm0
純「そう……『眠い』の。こんな……屋敷が崩れてきて、杜王町が黒いモンに覆われて、なんだかわかんねーけどヤベーッて時に……『眠い』」
静「……ね……『眠い』?」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
494: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2016/10/14(金) 23:16:20.37 ID:7pR1vgtm0
純「――っざけんなよッ静ァ!!不眠症で悩む人達を救う能力だってェーのかッ!?ありえねえだろッ!!ぐっ……うう……!」ヨロヨロ……
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
静「……」
495: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2016/10/14(金) 23:18:10.29 ID:7pR1vgtm0
静「『勇気』だ……メイは、自分のスタンドを『捨て去る』勇気を持った。今、溶けて空を覆っているのは、メイの『スタンド』……」
双馬「……天国へ行く方法、か。僕がチェスタの奴から聞いたのを、お前にも教えたな」
静「……『新しいもの』が産まれるの。この『睡魔』は、きっと……『前奏曲(プレリュード)』に過ぎない」
496: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2016/10/14(金) 23:19:38.14 ID:7pR1vgtm0
静「目覚めるの……あたしにも、よくわかってない。だけど……これから新しい『世界』が――……」
┣¨
双馬「――!!」
497: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2016/10/14(金) 23:21:18.01 ID:7pR1vgtm0
┣¨
メイ「…………」
静「…………」
498: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2016/10/14(金) 23:22:57.13 ID:7pR1vgtm0
……崩れ落ちる屋敷の中から、有栖川メイは、現れた。
しっかりと、チェスタ・テスタロッサを、後ろから抱きしめて。
その姿は……我が子を愛する、母のようにも見えた。
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