54: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2016/07/24(日) 23:47:05.12 ID:Bd8JCnfL0
静「……ええ。だから、あたし達は今、この場所にいる……」
承太郎「……」
仗助「……この場所は……」
55: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2016/07/24(日) 23:49:49.41 ID:Bd8JCnfL0
静「この本は、『幽霊屋敷の本』よ」
バ ン
億泰「……『幽霊……』んん?何つったよ?今?」
56: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2016/07/24(日) 23:52:04.16 ID:Bd8JCnfL0
双馬「僕達三人は、『吸血鬼・メイ』の退治に……幽霊屋敷突入作戦に、参加させてもらう」
ドン
承太郎「……」
57: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2016/07/24(日) 23:54:55.81 ID:Bd8JCnfL0
静「あたし、決めたの。本当は……怖くて怖くて仕方ない。きっと承太郎さんは……兄さんは、億泰は、言うでしょうね。『危険だぞ、命の保証はない』って。そんな事はわかってる。その事を考えると胸がバクバク痛むわ。メイに血を吸われて死ぬ自分を考えると、身体が芯から冷え切ってしまう。……けどね」
承太郎「……」
静「あたし……許せないの。まがい物の力で、『友達』とかいう、上辺だけの存在を作って……人々を狂わせる、メイが……許せない。……そのためなら、どんなに怖くったって……あたし、拳を握って、あいつをブン殴れるわ」
58: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2016/07/24(日) 23:58:09.47 ID:Bd8JCnfL0
静「あいつに見せてやりたいの。『親友』と『悪友』の力をね。だから……お願い。あたし達を……認めて」
仗助「……」
億泰「……」
59: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2016/07/25(月) 00:00:30.04 ID:JXpTbSzr0
双馬「……申し訳無いですが、僕の目的はメイが所持している『弓と矢』です。メイがそれを使う前に、手に入れるのが僕の目的です」
純「私もさァ〜〜……正直言って来たくなかったっつーか……少なくとも、自分の命をかけてまで吸血鬼とかいうバケモンと戦う気は無いわよ。もし死にそうな目にあったら、一目散に逃げるわね」
承太郎「……」
60: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2016/07/25(月) 00:02:42.23 ID:JXpTbSzr0
双馬「メイはそれを使って『神』となる気です。ならば、それを阻止するため……静の力になってやりましょう」
純「コイツ、放ってたら前の戦いでも死んでたもん。そんなヤツほったらかしにしてベッドでグースカ寝る訳にはいかねーッ……コイツが死にそうな目にあったら、全力で助けてやるわ」
バァーン
61: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2016/07/25(月) 00:04:48.00 ID:JXpTbSzr0
承太郎「作戦の説明をする。よく聞いてくれ……といっても、大したものでは無いがな」
静「……」
双馬「……」
62: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2016/07/25(月) 00:07:47.11 ID:JXpTbSzr0
承太郎「静、屋敷の間取りは覚えているか?」
静「え?あー、うーん……ちょっと自信ない……入ってすぐの部屋が『ガラスのオブジェ』だったと思うんだけど」
仗助「なんだそりゃあ?」
63: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2016/07/25(月) 00:10:35.88 ID:JXpTbSzr0
承太郎「屋敷に入った後、おれと仗助達は二階へと向かう。もし三階があるのなら、おれが三階だ。静達は一階をくまなく探索しろ」
静「は、はい」プレッシャァー
承太郎「それと……全員にこれを渡しておく。小型の通信機だ」スッ
64: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2016/07/25(月) 00:12:39.31 ID:JXpTbSzr0
承太郎「今回の作戦は……『暗殺』という形になる。時刻は昼……吸血鬼ならば眠っている時間だからだ。いいか?吸血鬼は人を食い物にする怪物……もはやこの世にいて良い生物じゃあない。奴らを見つけた場合――……」
仗助「……」
静「……」ゴクリ
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