過去ログ - シンデレラたちの朝
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7:名無しNIPPER[saga]
2016/07/11(月) 03:16:23.85 ID:PKau2JJb0
 もはや自分の家と同じくらい馴染んでいる長い廊下──窓からの景色が良くキャッチボールも出来る──に、

ぺたんぺたんとスリッパの音が響く。初めて引っ越してきた時はすごく違和感があったけど、いつの間にか

順応していた事実になんとなく、感傷的な気分が沸き上がってきた。


蘭子「お腹がすいたからかな」

飛鳥「なにがだい?」


 ……独り言を聞かれるとなんで恥ずかしくなるんだろう?

クーラーで冷えたフローリングの床は、裸足の飛鳥ちゃんが目覚めるのに十分な刺激を与えたみたい。

なんとなく、少しぼかした返事を返してみた。


蘭子「んー、廊下が長いな……って」

飛鳥「そうだね……きっと、これも新世界の風景の一つさ」

蘭子「我らはここにいると?」

飛鳥「そう、ボクらはここにいる。 だけれど、ここ以外に居なくなったわけじゃないさ」


──目の前のトビラをあけても、あるのはダイニングだけだけどね

そんな、何かが分かったようで何も残らない会話をしながらドアを開き、先にいるであろう仲間たちに挨拶をする。


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