過去ログ - 飛鳥「理解(わか)ったよ……真実は都のものだ」【モバマスSS】
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10:1 ◆hJf93tAuuw[saga sage]
2016/07/12(火) 21:24:45.50 ID:gQuthCsR0
部屋にはステンレス製だと思われる三段の背の高いラックがいくつか並んでいて、
棚の段には大小様々なダンボールがしまってあった。
ダンボールの分かりやすい位置に、内容物がマジックペンで書き込まれており、
どこに何がしまってあるのかは明白だった。
何より、この倉庫は思っていた以上に管理が行き届いている様子だ。
ダンボールに積もった埃に目を瞑れば、だったが。

しかし、この光景は予想通りの倉庫であって、
僕が驚いたのは倉庫の使われ方が綺麗だということなどでは勿論なかった。

僕達の予想通り、ちひろが居た。

壁にもたれかかっているちひろは僕達を見て、口を開けたまま止まった。
言葉にならないという様子だ。
頬は真っ赤に色付き、額にはうっすらと汗が滲んでいた。

そんなちひろに覆い被さり、壁に追いやる様にして、
武内Pがこれまた僕達を凝視しながら静止した。

ちひろさんの衣服は少しばかり乱れており、
二人のお互いの顔の距離も15cm未満の距離まで接近していた。

そんな男女が、僕達の乱入によって完全に動きを止めてしまったのだ。
まるで秒針が次の秒に進むのを躊躇っているかのようだった。


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