過去ログ - 飛鳥「理解(わか)ったよ……真実は都のものだ」【モバマスSS】
1- 20
18:1 ◆hJf93tAuuw[saga sage]
2016/07/12(火) 21:42:39.82 ID:gQuthCsR0
僕達は当初の目的を武内Pとちひろに話した。
“開かずの間”の究明に乗り出したこと、マスターキーで“開かずの間”に入るには、
二人のどちらかにマスターキーを借りてきて貰う必要があるということだ。

アイドル部門倉庫の不審な点が見逃せなかったのか、
武内Pとちひろの二人は僕達に同行してくれることになった。

アイドル部門倉庫から出て、向かいに位置する“開かずの間”の扉の前で待っていると、
総務部から武内Pが戻って来たようだ。
今は完全に仕事モードの顔つきといった感じだった。

「安斎さん、マスターキーを借りてきました」
都は受け取り、鍵を差して扉を開けた。
「では皆さん、部屋に入って電気を付ける前に扉の位置からざっと中を見てみましょう」
それに一体なんの意味があるのかまるで分からないが、
僕達は都に従って見回してみた。

暗いので廊下から差し込む光だけが頼りだった。
部屋に差し込む光は、僅かな床面と、空気中の埃をキラキラと光らせるだけだ。
床に注目してみても、特になにか気になるような点は無かった。

都は言った。
「二カ月前、謎の物音の調査をしようとした総務部の人も、
 恐らく今の皆さんと同じ気持ちになって、部屋の電気を付けたくなったでしょう」
僕だけではなく、皆もそう思っているだろうことは分かり切っていることだ。
「確かにそれが道理さ。
 建物の中にあって、どの壁も外壁に面していないから窓もない。
 この部屋に太陽光を取り入れる方法は完全に無いわけだ。
 だから、部屋の電気を付けなければ、闇に包まれた部屋を調べることはできない」
「飛鳥くんの言う通りです。では電気を付けましょう」

都がスイッチを切り替えたとき、部屋の蛍光灯は全て点灯した。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
60Res/73.33 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice