過去ログ - 男「少し不思議な話をしようか」女「いいよ」
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4:名無しNIPPER[saga]
2016/07/14(木) 16:22:46.15 ID:lF1ZecCgo
男「だけど、特に乗り逃げの心配をする事はなくてさ」

男「その女の人と俺は、すぐ目の前のマンションに入って、一緒にエレベーターに乗って」

男「四階の一番の端の部屋まで来たんだ」
以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2016/07/14(木) 16:23:26.40 ID:lF1ZecCgo
男「だから、流石に俺もインターホンを押したんだ。あまりに遅いからさ」

女「うん」

男「そうしたら、しばらくして、インターホンから男の人の声が聞こえてきて」
以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2016/07/14(木) 16:24:38.81 ID:lF1ZecCgo
男「でも、こっちは実際に乗せてる訳だし、その家に入っていくところも見てる訳だろ」

男「もう一度、『そんなはずはないんですけど』って言って」

男「『確かに先程そちらの家に入られたお嬢さんから、まだタクシー代を貰ってないのでその事を伝えてもらえませんか』って言ったら」
以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2016/07/14(木) 16:25:33.24 ID:lF1ZecCgo
男「結局、向こうはずっと、そんな女の人は家に来てないって言い張って」

男「でも俺も、確かにこの家に入っていくところを見た訳だから、はいそうですかなんて言えないだろ」

男「水掛け論になって、最終的には、警察を呼ぶ事になったんだよ」
以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2016/07/14(木) 16:26:57.64 ID:lF1ZecCgo
男「それなら、嘘をついてるのはその家の家族って事になるんだが」

男「その家は父母息子の三人家族で、娘はいなかったんだ」

男「そして、その女の人も家の中にはいなかった」
以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2016/07/14(木) 16:27:57.58 ID:lF1ZecCgo
女「それ、おかしくない? その女の人は部屋の鍵を開けて中に入っていったんでしょ?」

男「ああ」

女「なのに、その事に誰も気が付いてなくて、しかも家の中にいないって変じゃない」
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2016/07/14(木) 16:28:49.91 ID:lF1ZecCgo
女「えっと……ベランダから、隣の家に移動したとかは?」

男「有り得なくはない。というより、それ以外に方法がないと思う」

男「実は、女の人は、その家族の知り合いで合鍵も渡されていた」
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2016/07/14(木) 16:29:54.34 ID:lF1ZecCgo
女「じゃあじゃあ、その女の人の指紋とかは?」

女「それがドアノブに残ってれば、その女の人が確かにその家の中に入っていったっていう証拠になるでしょ。それはあったの?」

男「いや、警察は指紋を調べてくれなかったから、それはわからなかった」
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2016/07/14(木) 16:31:41.13 ID:lF1ZecCgo
男「それで、この後、どうなったかと言えば」

男「俺が勘違いしたという事で、その乗り逃げ代金の五千円を自腹で立て替える事で、終わりになった」

女「何で? おかしいじゃない」
以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2016/07/14(木) 16:33:16.33 ID:lF1ZecCgo


第一話


以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2016/07/14(木) 16:33:58.33 ID:lF1ZecCgo


次回、第二話


以下略



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