13: ◆NdSwyytUJslS[saga]
2016/07/15(金) 21:25:27.80 ID:2Lq8bAWao
「やあ、おはようございます」
「これから釣りに?」
「そのつもりだったんですが……こいつが言う事をききませんでね、なにせポンコツですから」
頭を掻きながら船のコンソールあたりを小突いてみせると、隣の船の男性は「なるほど」と苦笑いした。
「おーい、降ろすぞー」
男性には数人の連れがいた。
これから荷物を降ろすのだろう、その内の一人が波止の上から手助けを求めている。
「ああ、悪い。下にもう一人は欲しいな」
「わかった」
現在はちょうど満潮で、船に降りるにはタラップ三段ほどの高低差しかない。
しかし彼らが降ろそうとしている荷物には大きなクーラーボックスが含まれる。
「せーのでいくぞー」
恐らくレジャー用としては最大級の150Lサイズ、氷の入った特大のそれはさぞ重い事だろう。
タイミングを合わせ、四人がかりで船に積み込んだ彼らは揃って大きく息をついていた。
28Res/22.03 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。