過去ログ - みも「なんかμ'sのみんなが忍者になってた件……」
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◆hjwFaAU9TE
[saga]
2016/07/16(土) 18:52:34.92 ID:FGFremolO
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第二章『最強の探偵、最弱の忍者』
鈴が妙州の里に正式な仲間として迎え入れられ、三ヶ月が経とうする頃。
『写真について、まだまだ謎が多い……。今後、緊急時を除いて仲間に写真を使うことを禁止する。いいな?』
唯一の武器であるスマホの写真を禁じられ。
忍びとして、日々鍛練に励んでいる鈴だったが。
「いっ、痛ぁぁっ! うぅぁ……痛いよぉっ……もうやだぁぁ……」
「それはこっちの台詞だからっ! もうやだよっ、こんないくら教えてもまるで成長しない人の相手!」
「たしかに。三ヶ月も修行してるのにここまでまったく進歩がないなんて、逆に驚き…」
いつまでたっても、忍びとしての芽が出ないままであった──。
そんな中。
ある不安、恐怖が不意に鈴を襲う。
「何の任務だったの?」
「ん、暗殺」
「鈴ってさ……──人を殺したこと無いでしょ?」
人を殺すこと。
元いた世界では人として踏み入れてはいけない道。
だが、忍びであるならば、それは避けては通れない道。
逆に自分自身の首に刃物を突き付けられたかのように、激しく戸惑う鈴。
「さっき私が鈴に問うた件の答だが……人を殺すから忍びではなく、強いから忍びではない。覚悟を決めた者が忍びなんだよ」
そんな鈴に蛇龍乃から、忍びなら覚悟を決めろと言い渡され。
そして、人を殺すことを目的とした任務を告げられた。
「対象の名は──空丸」
「悪人にしておいてあげたよ。ほぉら、こっちが正義だ。悪を裁く……随分とやり易くなったでしょ?」
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