過去ログ - みも「なんかμ'sのみんなが忍者になってた件……」
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445: ◆hjwFaAU9TE[saga]
2016/07/16(土) 18:56:57.76 ID:FGFremolO

死者は出なかったとはいえ、たった一人相手にこの惨状。

当然、涼狐は何者なのかという話になる、そんななか。


「た、探偵……だと思う」


その鈴の言葉に一同震え上がる。


「……忍びは隠れ潜む族種なのはわかってるよね? でも、探偵はそれを曝こうとしてくる……」

「最凶最悪の天敵……狩る者と狩られる者みたいな……」


敵の狙いは、鈴とヱ密の種。ということから。

八人はこの里を捨て、離れることを決断する。

そしていざ発とうとしたその時。

有り得ない数の城兵が、屋敷を囲んでいることに気付いた。


無秩序な混沌が、鼻先まで迫る──。


「私があれを引き付けるから、そのうちに皆は裏の方から逃げて」

「私とヱ密なら、時間稼ぎくらいなんとかなるでしょ」

「空蜘、ヱ密。私のために、死んでくれ」


皆が逃げ延びるための、涼狐の足止め。

それを買って出たヱ密と空蜘を残し、蛇龍乃たちは反対側からこの場所を離れることに。

だが、鈴は。


「…あたし、いやだ……っ、二人を置いてなんかいかないっ…! あたしっ…、ぜったいに」


「うるさい。黙って。ヱ密と空蜘の覚悟を無駄にするな」

「また必ず会えるよ。約束する」

「鈴のくせに、私たちの心配するなんて一兆年早い」

「鈴は、なんのために強くなろうとしたの?」



場に残り、幾百の城兵相手に無双を繰り広げてきたヱ密と空蜘蛛。

だが、それもやがて限界が見えてくる。


「頑張るねー。正直、たった二人でここまでやるとは思わなかったよ」


更には追い討ちを掛けるように、既に満身創痍の二人の眼前についに涼狐がその姿を見せた。

そうなってしまっては最早勝機など皆無。


「う、空蜘……さっさと、逃げたら……? もう、私に付き合ってっ、くれなくても……いいから、さ」

「…………だね、うん……このまま、私が残ってても……っ」


奇策によって辛うじて空蜘だけは逃げることに成功するも、ヱ密は涼狐によって倒され、捕らえられてしまった。



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