過去ログ - みも「なんかμ'sのみんなが忍者になってた件……」
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566: ◆hjwFaAU9TE[saga]
2016/07/16(土) 20:17:35.73 ID:FGFremolO


今までもこういうことは何度かあったのだが。

……それでも慣れない。

この店に限らず、気紛れに町の民の元へ訪問する依咒に対しては、やはり恐縮してしまう。

当然だ。

城主であるその身は、何より重宝されるべきもの。

ましてや、たった一人で徘徊するなど危険ではないのかと心配に至る。

……まぁしかし、そういう気さくな面を持っているからこそ。

依咒は町民から多くの支持を集めており、多大な好感を得ている。

他の地域においては、民から暴虐な税を徴収しているとの話もよく耳にするが。

ここに限っては、まったくそのようなことは無く。

勿論、税自体は納められてはいるが、それは比較的軽いもので。

逆に民側から、もっと納めさせてくれという声も上がるほど。


そう、大きな城である故に、その分設備費用も膨大であることは言うまでもなく。

民が言うように、少量の税だけで維持出来ているとはとても考えられない。

かと言って、城に住まう者が貧困を堪えているのかといえば、それは違う。

依咒とて、贅沢を堪能しているくらいだ。


……ならば尚更、どうして、という疑問。

その答えは、町民が誰一人として知らない事実。


それは、依咒たちが“探偵”である、ということ。


探偵という業種、この世界においては決して多くはない故に、その個の能力は偉大なもので。有能でなくては、成果がついてこないからだ。

よって、探偵は何よりも貴重な存在である、と。

どの時代、世界においても、悪こそが財を持っているのは世の常。


それを曝く探偵こそが、絶対の正義であって。

その逆、疚しいことで金を得ている、例えば忍者なんかは絶対悪とされているのが、この世界の裏の構図である。


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