過去ログ - みも「なんかμ'sのみんなが忍者になってた件……」
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◆hjwFaAU9TE
[saga]
2016/07/16(土) 14:08:51.07 ID:FGFremolO
空蜘「──」
鹿「死んで、ないよね……?」
立飛「気は失ってるのかな……」
鹿「はぁぁ……生きてることが不思議だよ……」
立飛「ね、今回ばかりは死ぬかと、思ったぁ…」
鹿「……さて、問題はどうやってこの空蜘を連れて帰るか、だけど」
立飛「……私、無理かなぁ……自分一人で精一杯……シカちゃんだってそうでしょ…?」
鹿「あー、うん……誰か応援呼ぼっか」
立飛「じゃあ里に連絡を……探せばそこら辺に蝙蝠の一匹くらいいるでしょ…」
鹿「よろしくー……はぁぁ、疲れたぁ……」
立飛「私も……」
鹿「あ、その前に……一応空蜘を拘束しとこっか。立飛、縄かなにか持ってる?」
立飛「あ、うん。たしかあったはず……」
空蜘「──」
鹿「はぁっ、はぁ……さて、これでとりあえずは、任務完す─」
グサッ──!
鹿「ぃ…ぁきゃ……っ、はぁっ……がはっ…!」
ドサッ
立飛「し、鹿ちゃ──ぐはぁっ!!」
グタッ
突如として何もない所から現れたら槍。
それは二人の身体を貫いた。
そう、空蜘の術によるもの──。
ゆらり、と起き上がる空蜘。
この戦いが始まって何度目となるだろう。
有り得ない──誰しもが思った筈だ。
そもそも意識が残っていたことに驚きだが、筋肉が動くわけがない。
ならば再度、術を体内に展開したか。
否。
そう出来るだけの余力など空蜘には残って無かった。
空蜘「うぅぁ……っ、ぐっ、はぁ、はぁぁっ……こ、ろ、す……っ」
地面と自身の躰を支えるだけの頼りない細い糸。
相当に不安定ながらもたしかに立ち上がった空蜘。
ゆらゆらと揺れながら、数秒前とは逆の立ち位置。
代わりに地に伏すこととなった立飛と鹿を見下ろす。
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