過去ログ - みも「なんかμ'sのみんなが忍者になってた件……」
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851: ◆hjwFaAU9TE[saga]
2016/07/16(土) 23:26:23.98 ID:FGFremolO


鈴「…っ、涼狐っ……!」



鈴は震えるその手で、短刀を握り締める。

この刀で、これまで二人の命を奪ってきた。

皆と比べたら、経験などそれこそ皆無に近いが。


勿論、涼狐だって鈴の大切な仲間である。

だから、殺しはしたくない。

重傷を負っている今の涼狐なら、行動を奪うくらいは。


こんな刀一本でも、誰かを守ることくらいはできる。


……やってやる。


強い視線を、涼狐に向け。

臆する心を奮い立たせる。



涼狐「……本気なの? 鈴」


鈴「ちょっとだけ、大人しくしてて……お願いだから。ごめんね、涼狐」


涼狐「……」


鈴「はぁぁぁぁっ…!!!!」



鈴は、短刀を固く強く握り、迫る──。



そして、刀を、その刃先を涼狐へと。



涼狐「…さっき訊いたのは、本気で私に敵うと思ってるの、ってこと」


……そう、いくら涼狐が重傷を負っていたとしても。

……鈴が万全な状態であったとしても。

ヱ密や空蜘がまるで歯が立たなかった相手に、鈴が敵うわけがないのだ。


涼狐「場違いなんだよ、あんたは」


それを理解させるように、涼狐は。

迫ってくる短刀を、避けることもせず。

ただ、腕を振って払った。


……手刀が刃に触れ。



パキンッ──!



……鈴が持つ短刀の刃は、なんとも容易く。


……真っ二つに折られた。


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