過去ログ - みも「なんかμ'sのみんなが忍者になってた件……」
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◆hjwFaAU9TE
[saga]
2016/07/18(月) 15:49:42.08 ID:k/+OHwvYO
蛇龍乃「……不満? そんなの、誰かのために自分が死ななきゃいけないこと以上に何があるというの?」
蛇龍乃「はははっ、お前の言ってることは無茶苦茶だな。そんなので私の心を動かせると思ったか」
鈴「……っ」
……そうなのだ。
忍びというもの、少なくとも鈴が知っている忍びは。
頭領である蛇龍乃を慕い、守るために、生かすために。
己の命すらも賭けてしまえるほどの。
だから、こうして蛇龍乃以外の忍びが皆息絶えたこの凄惨な現状であったとしても。
蛇龍乃のなかでは、いや死んでいった皆のなかでも。
これは想定の範疇なのだ。
……しかし、鈴は託された。
自らの命を一旦投げ出して、その種を与えてくれたヱ密に。
その時のヱ密は、まさかこうして蛇龍乃の死が条件になるとは思ってもみなかっただろうが。
蛇龍乃「……でもまぁ、仮に私がこの命を差し出して皆を助けてやろうと献身的な考えをもっていたとしよう」
鈴「……」
蛇龍乃「それでも、まだ全然足りない」
鈴「足りない……?」
蛇龍乃「お前みたいなおめでたい頭では考えに到らなかったか。なら教えてやる」
蛇龍乃「……それは、信用だよ」
鈴「……信用?」
蛇龍乃「私が死んで皆が助かる。即ち、お前にこの命を預けるということだ。それがどういうことかわかる? この私を、皆を裏切ってきたお前をどう信用しろと?」
蛇龍乃「やりようによれば、どうにだって出来る。私や忍びのアイツらを無視して、探偵の二人だけを甦生させるとか、ね」
蛇龍乃「ほーら、たったこれだけで奇跡の大逆転だな。私がそっちの立場なら間違いなくそうするよ」
鈴「そ、そんなことっ、あたしがするわけないじゃんっ…!! あたしはっ、忍びのみんなのことも大好きで、だから生きてほしいって……そう思ってるから」
蛇龍乃「だからまだ全然足りないと言っている」
鈴「え……?」
蛇龍乃「百万歩譲って、まぁ同じ時を同じ場所で過ごしてきた鈴だ。お前が皆のことを大切に思っていることを知らないわけじゃない」
蛇龍乃「……だが、お前がどんなにそう思っていてもアイツはどうだ? そもそもお前は種を発動させるだけで、実際に展開するのは……空だ」
蛇龍乃「これだけ私に死ぬほど苦しめられ、仲間を殺され、涼狐の目を潰された……そんな私たち忍びをどうして救おうと考えられるだろうか」
鈴「……ち、違う……そらだって、きっとわかってくれる…」
蛇龍乃「この私を裏切ってくれた空と鈴……私はね、お前らを殺しにきたんだよ。そんなお前ら二人を信用してこの命を預ける? ははっ、笑わせる」
鈴「……っ」
蛇龍乃「……さぁ、鈴。まだ何か言うことはある?」
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