10:名無しNIPPER
2016/07/16(土) 21:42:36.56 ID:88WUWg/B0
BJ「断れば?」
提督「先生の娘さん、ピノコちゃんと言いましたかね、彼女にまで手を下さなければいけなくなる」
BJ「逃げ場はないか」
11:名無しNIPPER
2016/07/16(土) 21:43:35.22 ID:88WUWg/B0
提督「研究者3名、事務員2名、さらに捕獲に当たった軽巡が2名、命を落としました、惨劇の当事者で生き残ったのは彼女と捕獲した艦娘のみです」
BJ「7人の命より大事な化け物か」
提督「私は上層部になんとか救命を頼みましたが事が事だけに表沙汰にすることもできません、そこで私が掛け合ってみたのです『彼女を被検体してくれ』と」
12:名無しNIPPER
2016/07/16(土) 21:45:17.26 ID:88WUWg/B0
BJ「……おそらくこの手術は数回にわたり行う必要がある、まず一刻を争うのは腹部だ、そのル級とやらから左わき腹部分を丸々いただく、それから損傷した内臓を交換、側頭部の鉄片を抜き、場合によっては大掛かりな脳手術だ」
提督「引き受けて頂けるのですね」
BJ「あれだけ脅しといて今更なにを言ってるんだ」
13:名無しNIPPER
2016/07/16(土) 21:46:05.11 ID:88WUWg/B0
手術室
BJ「こいつが……肌の色以外はまるで人間だ」
提督「先生、こいつには既に強力な麻酔をかけていますが、殺しますか?」
14:名無しNIPPER
2016/07/16(土) 21:46:50.40 ID:88WUWg/B0
―――――
BJ「こいつはすごいな……肉体が拒否反応を起こすどころか以前からここにあったかのように馴染む……俺も随分といろんな奴を手術したがこんな不思議な体は初めてだ……」
助手A「深海棲艦の力なのでしょうか」
15:名無しNIPPER
2016/07/16(土) 21:47:39.49 ID:88WUWg/B0
―――
BJ「これは……脳が一部かけてしまっている」
助手A「先生、どうします」
16:名無しNIPPER
2016/07/16(土) 21:48:20.01 ID:88WUWg/B0
助手B「馬鹿な!?そんなことできるはずがない!」
BJ「私は過去にこの術式を成功させた人間を知っている、それも赤ん坊の頭でだ」
助手A「そんな……もしそんなことが可能なら奇跡だ」
17:名無しNIPPER
2016/07/16(土) 21:49:14.68 ID:88WUWg/B0
―――――
数時間後
BJ「術式終了、患者をベッドへ」
18:名無しNIPPER
2016/07/16(土) 21:50:12.47 ID:88WUWg/B0
BJ「いくつかその時の手術による副作用があった」
提督「それはどんな?」
BJ「奇妙なアレルギーや幻覚を見るようになり、さらに記憶にも影響した、移植された脳の記憶が時折蘇ってくると言っていたね」
19:名無しNIPPER
2016/07/16(土) 21:52:28.37 ID:88WUWg/B0
提督「こら、そんなこと言ってはいけないよ、彼が執刀してくれた先生だ」
BJ「提督さん、この口の悪いお嬢さんは?」
摩耶「悪かったな、口が悪くて」
20:名無しNIPPER
2016/07/16(土) 21:54:55.82 ID:88WUWg/B0
提督「過去には男性でなろうとした者もいたそうですがまともに動くことすら出来なかったと聞いています」
BJ「人体の神秘ってやつか、私はソレから何度も痛い目に合わされたよ」
提督「彼女たちが前線で戦う中、我々は見守ることしか出来ません、現場に出向ける訳ではないのでろくな指示も出せません」
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