過去ログ - 【俺ガイルSS】かくして、彼と彼女の放課後は過ぎ去っていく
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◆.XibMUKIvI
[saga]
2016/07/19(火) 00:11:20.20 ID:CoRvTqH/0
「無きにしもあらずだが、それは最終手段になる」
「はぁそうですか。先輩のことですからいまさら驚きませんけど」
すこし呆れはしますが、とでも言いたげに一色は肩を落とした。
それでもすぐに気を取り直したようで、踵を返して元の帰り道へ脚を向けて歩き出す。
そのまま「じゃあな」とも言いだしづらかったので、一応俺も自転車を降りて横に並んだ。
とてとてとローファーを鳴らす一色を横目で見やれば、彼女もこちらを見てどこか満足げににこりと微笑む。なんだよやりづらいな。
「お前もう帰りなの?」
言外に「珍しくない?」という疑問を滲ませると、一色は少しだけ言葉を詰まらせて答えた。
「えーっと帰りというか帰りじゃないというかですね」
「なんだそれ? 生徒会はどうした?」
「そっちは今日休みです。先輩こそ部活どうしたんですか? サボり?」
「サボってない。それに、部長様の許可も貰ってる」
「あー受験生だからってやつですね」
「ま、そんなところだ」
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