過去ログ - 【俺ガイルSS】かくして、彼と彼女の放課後は過ぎ去っていく
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4: ◆.XibMUKIvI[saga]
2016/07/18(月) 23:53:43.60 ID:s2t3tZ320

「奉仕部の方は?」

「最近行く機会減りましたから。特にどうとも。先生だって知ってるでしょう?」

「受験生だからなぁ。活動の機会が減るのは仕方ないが」

遠い目をして呟く。尻すぼみな声には郷愁というか、どこか過去を懐かしむような響きが含まれていて、思わずふっと声が出た。
先生は「何がおかしい?」という視線をこちらに向けるので、こう答えることにした。

「いえ。先生が受験生だったのは何年ま……」

ひゅっと音が聞こえたと思ったら、発信源は音を置き去りにした拳だった。
耳元ぎりぎりを掠めた拳をぐっぱぐっぱすると、にこやかに微笑む。

「虫がいたんだよ」

「そ、そっすか」

「ああ。残念ながら逃してしまったが。次こそは、な」



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