過去ログ - 【俺ガイルSS】かくして、彼と彼女の放課後は過ぎ去っていく
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59: ◆.XibMUKIvI[saga]
2016/08/01(月) 00:17:14.02 ID:+Bl0EKda0

今度こそ一色は振り向くことなく駅に向かい、改札口の向こうへ消えていった。
その背中を見送ってから、駐輪場に向けて歩みを進める。

「頑張れ、か」

誰かが言っていた気がする。頑張っている人間に頑張れと言うなと。それは頑張っている人間に対して失礼であると。
はたしてそうなのだろうか。少なくとも今はそうは思わない。

それは見てくれている証左に他ならないから。応援してくれる優しさだと思うからだ。

だから頑張らなければならない。
ひとりの先輩として、後輩からの応援に応えられるように。
いつか立場が変わった時に、それをしっかりと返せるように。

浮ついた気分を小さな決意をもって抑え込んで、ゆっくりと自転車を漕ぎ出した。




<了>





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