22:名無しNIPPER[sage saga]
2016/07/20(水) 15:09:52.87 ID:qPb0xTcx0
提督「なるほどね……全部が空っぽの偽物に見える、と……」
雷「うん……第六駆逐隊だけじゃない。ここの艦娘の皆も、私たちが戦っている深海棲艦でさえも……全てが偽物に思えるわ」
23:名無しNIPPER[sage saga]
2016/07/20(水) 15:10:21.29 ID:qPb0xTcx0
提督「子供のころだ。私も似たような考えを持っていた。周りはすべて自分の生み出した空想なんじゃないか、とな」
提督「だが成長するにつれて、やがて理解してくる。例え私がどう考えようと地球は自分が生まれる前から回っているし、死んだ後も変わることは無いと……」
24:名無しNIPPER[sage saga]
2016/07/20(水) 15:10:53.68 ID:qPb0xTcx0
雷「毎日毎日戦っても深海棲艦は一向に減らない。それどころか新しい深海棲艦が増え続けてる……この戦いはいつ終わるの? ううん、この戦いに終わりはあるの?」
雷「私はね、最近思うの。ここには未来も過去もない。ただ今だけがあるんじゃないかって……」
25:名無しNIPPER[sage saga]
2016/07/20(水) 15:11:29.27 ID:qPb0xTcx0
雷「だって……だって……!」
26:名無しNIPPER[sage saga]
2016/07/20(水) 15:12:00.36 ID:qPb0xTcx0
提督「なあ雷、お前のその症状は、極稀にだが艦娘に現れるものなんだ」
雷「え……?」
27:名無しNIPPER[sage saga]
2016/07/20(水) 15:12:46.20 ID:qPb0xTcx0
雷「司令官、私……」
提督「まだ怖いか?」
28:名無しNIPPER[sage saga]
2016/07/20(水) 15:13:32.23 ID:qPb0xTcx0
黒い海の夢を見た。
私は逃げていた。もう後ろを振り返る余裕もない。背後……もうすぐそばに迫っている。
29:名無しNIPPER[sage saga]
2016/07/20(水) 15:14:28.29 ID:qPb0xTcx0
電「雷ちゃん!」
雷「……!」
30:名無しNIPPER[sage saga]
2016/07/20(水) 15:15:00.79 ID:qPb0xTcx0
雷「電……?」
電「どうしたのです?」
31:名無しNIPPER[sage saga]
2016/07/20(水) 15:15:41.60 ID:qPb0xTcx0
雷「電……?」
電「……」
32:名無しNIPPER[sage saga]
2016/07/20(水) 15:16:24.33 ID:qPb0xTcx0
逃げなくちゃ。
夢と同じだ。何に追われていたのか覚えていないけど、逃げないといけないのは本能が教えてくれた。
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