1:名無しNIPPER[saga]
2016/07/20(水) 05:34:05.39 ID:hC5fI/s10
佐藤心さんのSSです。
地の文。
はぁとがシリーズ番外編。前作読む必要なし
今回はプロデューサー目線なので雰囲気が少し異なるかもしれません。
よろしくお願いします
SSWiki : ss.vip2ch.com
2:名無しNIPPER[saga]
2016/07/20(水) 05:35:32.26 ID:hC5fI/s10
仕事の書類が区切りのいいところまで進んだので僕はふぅと息をついた。
事務所には僕しかいないらしく、クーラーの音とパソコンの音しか聞こえてこない。
そういえば、ちひろさんが「少し買い出しに行ってくる」と言っていたな
30分ほど前のやりとりを思い出しながら、コーヒーでも入れようかと僕は席を立った。
3:名無しNIPPER[saga]
2016/07/20(水) 05:36:42.73 ID:hC5fI/s10
始めて飲んだのは中学生くらいの頃だったか、
母と一緒に入った喫茶店で、「こんな苦いものは飲み物ではない」と僕は言った。
そんな僕を見て、母は「コーヒーのよさがわかったら大人の証」と笑った。
それからも僕はコーヒーに挑戦を続けた。
4:名無しNIPPER[saga]
2016/07/20(水) 05:38:21.10 ID:hC5fI/s10
気がついたら、いや気づかぬうちにというべきか、
僕はコーヒーを飲めるようになっていた。
眠いからコーヒー。宴会でのとりあえず生、と同じ感覚で、とりあえずコーヒー。
5:名無しNIPPER[saga]
2016/07/20(水) 05:39:43.47 ID:hC5fI/s10
やかんにお湯を入れ、熱を加える。
僕も大人になったなぁとしみじみ思いながらやかんを見ていると事務所の扉が開いた。
「おはようございまーす☆」
「おはようございますはぁとさん」
6:名無しNIPPER[saga]
2016/07/20(水) 05:40:40.49 ID:hC5fI/s10
「なにつくってるの」
「コーヒーを入れようかと思いまして」
「なら、はぁとが入れてあげる☆ブラックだよね?」
「はい。じゃあお言葉に甘えてよろしくお願いします」
7:名無しNIPPER[saga]
2016/07/20(水) 05:41:53.19 ID:hC5fI/s10
「お待たせしました。当店自慢のコーヒーでございます」
少ししてから、はぁとさんはウェイトレスを真似するように片手にトレイをのせコーヒーを運んできた。
「いただきます」
8:名無しNIPPER[saga]
2016/07/20(水) 05:43:32.33 ID:hC5fI/s10
甘い。
缶コーヒーの甘さではなくて、ほんのりと甘いというか、まろやかな味。
良いコーヒーというものを飲んだ経験が少ないので、美味しいコーヒーの基準がわからないが、
僕にはこのコーヒーが格別に美味しく感じられた。
9:名無しNIPPER[saga]
2016/07/20(水) 05:45:00.45 ID:hC5fI/s10
「何か入れたんですか?」
「え?何も入れてないよ」
「いつも飲んでいるのより甘く感じたんですけど」
「んー特には……あ!さとう入れたよ」
10:名無しNIPPER[saga]
2016/07/20(水) 05:46:09.21 ID:hC5fI/s10
「わかりました。さとうは入っているんですね」
「はい♪」
「じゃあ、はぁとは入っているんですか?」
「え!?」
11:名無しNIPPER[saga]
2016/07/20(水) 05:47:53.77 ID:hC5fI/s10
甘い。
口当たりもよく、優しい味がする。
母の言葉が頭に浮かんだ。
これが大人か。想像よりも甘く、温かい。
12:名無しNIPPER[saga]
2016/07/20(水) 05:48:44.95 ID:hC5fI/s10
以上です。
さとうとはぁとの下りがやりたかった。
13:名無しNIPPER[sage]
2016/07/20(水) 09:28:16.32 ID:ZKKzkFNNO
まあ、ブラックコーヒーで無糖ってのほ日本でしか通用しませんし
14:名無しNIPPER[sage]
2016/07/20(水) 11:00:14.51 ID:dFoWFU4vo
コーヒーは淹れるかな
15:名無しNIPPER[sage]
2016/07/20(水) 20:53:45.93 ID:mXSdhNGH0
日本のコーヒーの濃さで砂糖だけ入れると変な味だから入れない方が飲み易い
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