過去ログ - 魔法使い「勇者愛してる」魔王「魔法使い愛してる」
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◆x.6zTnwIjo
[saga]
2016/07/20(水) 08:35:54.69 ID:Ov+eE5uhO
魔法使い「精神エネルギーって事…?」
魔王「そう。生まれ持った本来の力とは別に、無限の伸び代として力を増幅していく事が可能なのだ。そして私は魔王…後はわかるな?」
勇者「…お前は悪の象徴であり、世界中の敵だ…その名を知らない人はいないだろう。子供を魔物に殺された親の憎しみも、実際に子供を殺したその魔物だけではなく、根源であるお前へと自然に向く…。」
魔王「いかにも。私も魔王の座に就いた頃は、四天王や側近に徒党を組まれては下剋上を許してしまうやもしれぬ程度の強さだった。だが、魔王として私の名が世界に知れ渡れば知れ渡る程、私の力は圧倒的なものとなっていった。」
魔王「私が魔王に君臨して早10年…侵略、破壊、奴隷制度…数々の暴虐により、今やほぼ全ての人間が心の底から私を忌み嫌っているだろうからな。」
勇者「同族内でも恐怖政治を執り行っていたのはその為か…!!」
魔王「ククク、その通り。皮肉だな…私を討ちたいと願う人間共の悲痛な叫びこそが、私を更なる高みへと押し上げるのだ。」
魔法使い「この卑怯者っ!!」
魔王「摂理に卑怯と申すか?貴様ら人間は肉を喰らい己が体を形作るだろう。我々魔族は負のエネルギーを喰らい輝きを増すというだけの事。」
魔法使い「…」
魔王「まぁ、負のエネルギーがなくとも死に絶える訳ではないのだかな。」
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