過去ログ - 魔法使い「勇者愛してる」魔王「魔法使い愛してる」
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19: ◆x.6zTnwIjo[saga]
2016/07/20(水) 08:39:03.43 ID:Ov+eE5uhO
勇者「まだできる事はある。2人の仇を討つんだ…俺達を見逃した事を魔王に後悔させてやろう!」

魔法使い「今更何をするって言うのよ…」

勇者「魔王の力の原理を、皆に伝える。時間はかかるかもしれないけど、世界中の皆が力を合わせてくれたら…感情を抑えてくれたら…」.

勇者「魔王を弱体化できる。」

魔法使い「…そんなの無理よ。理屈ではわかっても、感情なんて意図的に操れるものじゃない…魔法を使ったとしても不可能よ。」

勇者「…」

魔法使い「だってね…私、今この瞬間も…魔王への憎しみが止まらないんだもん…!!」

魔法使い「ううっ…うぁぁぁぁ…!!」

魔法使いは、泣いた。
大きな大きな声を上げて泣いた。
それは、日頃の気丈な振る舞いからは想像もつかない程みっともなく、まるで赤子のように。

勇者も泣いた。
魔法使いを抱き抱えるように、あるいは覆いかぶさるように倒れ込んで泣いた。
泣き叫ぶ魔法使いをなだめる余裕など、微塵も残っていなかった。


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