過去ログ - 魔法使い「勇者愛してる」魔王「魔法使い愛してる」
1- 20
52: ◆x.6zTnwIjo[saga]
2016/07/21(木) 02:28:29.98 ID:M+3Ego/D0
魔法使い「それにしても立派な墓よねー。もっとお菓子たくさん持ってくればよかったかしら?ドーナッツだけじゃ不釣り合いじゃない?」

勇者「お前が僧侶の為に用意した物なら、きっと何だって喜んでくれるさ。」

魔法使い「えへへ、まぁあの子お人好しだからねー。でも、流石に1年も待たせた事は怒ってたりして?」

勇者達は墓の建造を王に依頼した後、その足で王都を発った為、実際に戦士達の墓を拝むのはこれが初めてだった。

勇者「戦士…俺は諦めないよ。どんな手を尽くしても、いつかこの世界を平和に導いてみせる…お前の遺志は俺が継いでやるからな。」

勇者「だから、ちょっとだけ待っててくれよ。その内俺達もそっちに行くからさ。」

魔法使い「ねぇ僧侶…あんたがイヤリングと間違えて買ったからってくれたピアス、今でも付けてるのよ。正直デザインはあんまり気に入ってないんだけどね。あんたが遺した物って、これぐらいしかないからさ。」

魔法使い「これを付けてる限り、あんたがいつもそばにいてくれているような気がするの。だから…私の目を通して見せてあげるわ、あんたの望んだ争いのない世界を。」

2人は目を瞑り、しばらくの間手を合わせた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
228Res/147.30 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice