過去ログ - 魔法使い「勇者愛してる」魔王「魔法使い愛してる」
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70: ◆x.6zTnwIjo[saga]
2016/07/21(木) 19:54:56.33 ID:47smt+axO
おばさん「…勇者さん。いつまでもここにいるという訳にはいかないのでしょうけど、好きなだけいらっしゃって下さいね。何があっても、私はお2人の味方ですので。」

勇者「…お心遣い、感謝します。何か俺達にできる事があれば言って下さい。」

おばさん「ふふ、どうかお気になさらずに。勇者さんと魔法使いちゃんは世界の英雄なんですよ?たくさんの人の命を助けてきた…もう一生分の仕事はしたはずです。」

おばさん「今でこそお2人の事を悪く言う人もいますが…皆きっと精一杯なのでしょう。行き場のない怒りや悲しみを、勇者さん達にぶつける事で誤魔化している…私にはそう思えます。」

魔法使い「おばちゃん…。」

おばさん「私の旧友に、数年前まで神父をされていた方がいらっしゃるのですが…祈れど祈れど一向に泰平の訪れぬ世に、ある日彼は嘆きにも等しい愚痴を吐きました。『ああ神よ、どうして我らを救って下さらないのか…あなたは天上から我らをただ見ておられるだけなのか…?』と。独り言のつもりが礼拝に来ていた方に聞かれてしまい、激昂したその方に殴りかかられたそうです。」

魔法使い「…神の教えを説くはずの神父がそんな事言ってるのを聞いちゃったら、そりゃ信者は怒るでしょうね…。」

勇者「その方は無事だったんですか?」

おばさん「怪我をされたらしいですが、今ではすっかり元気に南の王国で農業に勤しまれています。その一件を機に、教会に仕えるのはお辞めになったんだと。」


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