12:名無しNIPPER[saga]
2016/07/22(金) 07:52:13.96 ID:eZZIg7j+0
義体「――どうでしょうか?」
武内「ああ、いいぞ」
武内「よくやった」
義体「ありがとうございます! もっともっと頑張ります!」
武内「ああ。それじゃ、次は――」
???「調子はどうだい?」
武内「――?」
???「おっと、これは邪魔しちゃったかな?」
武内「高木さん……」
高木「バディの調子はどうだい?」
武内「……」
武内(高木さん――俺と同じく担当官の一人)
武内(この組織の設立初期から担当官をしている最古参の人間)
武内「順調です」
高木「教える人がいいからかな……。さすが元レンジャー」
武内「いえ、そんなことは」
???「高木さん、不器用だもんね」
武内「……?」
義体「あ、凛ちゃんっ!」
凛「お疲れ」
高木「誰が不器用だって!?」
凛「だから、高木さんのことだよ」
武内(凛――そう名付けられた、高木さんが担当している義体)
武内(彼がどう考えているのか分からないが、二人の信頼関係は厚い)
武内(そのように見える)
高木「俺はだな、一から丁寧に……」
凛「また始まった。いつもの説教かな」
高木「何が説教だ、いい加減にしろよ?」
武内(担当官というのは、何の感情もなく義体を人形同然に扱うものと思っていたが)
武内(彼を見ると……どうやら、そうでもないらしい)
武内(彼はこの義体のことをどう捉えているのか)
武内(機械、サイボーグ……。それとも、特殊ではあるが人間の一種とか)
凛「はいはい、冗談だよ」
高木「まったく……」
凛「……」
武内「……?」
高木「ん? どうした?」
凛「でも、いい加減にしなかったら――どうするの?」
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