過去ログ - 高槻やよい「なんかねー、妊娠してるらしいんだって」
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1: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/07/22(金) 18:17:47.11 ID:YVBfJiid0
===

 その日、私とやよいの二人は午後から始まる仕事の為に、事務所で待機してたわけなんだけど。
 
 いつものテレビ前のソファ。私は手に持った譜面を見ながら、今度歌うことになった新曲用のデモを聞いていて。
 
 やよいと、それから休憩中だって言う小鳥の二人は、
 その時ワイドショーでやっていたペット特集を見てたのね。
 
 そうしたらやよいがテーブルの上に置かれてた、
 おやつのお煎餅を齧りながら「そうそう思い出した」って感じで私に声をかけてきたの。

 
「ねぇねぇ、伊織ちゃん。ちょっといーい?」

「んー? どうしたの、やよい」

「私もこの前初めて知ったんだけど……なんかねー、妊娠してるらしいんだって」

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2: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/07/22(金) 18:19:06.77 ID:YVBfJiid0

 ――それは、ホントに何気なくって感じの一言。
 
 やよいの口ぶりが余りにも自然過ぎたから。
 私は「へぇ、そうなの」って普通に返事をしちゃってて
以下略



3: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/07/22(金) 18:20:19.48 ID:YVBfJiid0

 自分がいったいどれ程の衝撃的な告白をしているのか、
 分かってないようなニコニコ笑顔でやよいが笑う。
 
 その嬉しそうな笑顔を見た瞬間、私にだって異変は起きた。
以下略



4: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/07/22(金) 18:21:17.09 ID:YVBfJiid0
 
 念のため、私は彼女のお腹を摘まんでみたけど、こっちも特に異常なし。
 
 やよいのお腹は見た目通りぷにぷにではあったけど、中にその……赤ちゃんがいるようにはとても思えなかった。
 
以下略



5: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/07/22(金) 18:22:58.06 ID:YVBfJiid0
 
「そ、そう。妊娠してるのは、アンタじゃないのね……」

「そうだよ伊織ちゃん。私この前、買い物帰りに響さんと会って、病院に行ってたんだって話を聞かせてもらっただけなんだから」

以下略



6: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/07/22(金) 18:24:39.23 ID:YVBfJiid0
 
 後はもう何度呼びかけても、「やよいおり」なんてわけの分かんない言葉をうわごとのように繰り返すだけ。

 
「ど、どうしよう伊織ちゃん! 小鳥さんが、小鳥さんが……!」
以下略



7: ◆Xz5sQ/W/66[sage]
2016/07/22(金) 18:25:49.97 ID:YVBfJiid0
とりあえずここまで。ゆっくり書いてきます


8:名無しNIPPER[sage]
2016/07/22(金) 18:34:00.43 ID:H6fCR1Oo0

期待


9:名無しNIPPER
2016/07/22(金) 18:35:09.15 ID:cbO3JER5O
見てるよ


10:名無しNIPPER[saga sage]
2016/07/22(金) 18:52:08.65 ID:hwywFpDL0
ネタ的には響でも美味しいけど、違うんだろうなーw


11:名無しNIPPER[sage]
2016/07/22(金) 19:43:57.36 ID:06x1buwJ0
スレタイから動物だろうな、と予想して読んだけど本当に動物オチになりそう


12:名無しNIPPER[sage]
2016/07/22(金) 21:05:31.97 ID:soTzbg7/O
やよいの口調がおかしい


13:名無しNIPPER[sage]
2016/07/22(金) 21:20:43.38 ID:ZI4jOkADO
アンジャッシュのコントみたいなのほんとすき


14:名無しNIPPER[sage]
2016/07/23(土) 08:36:39.05 ID:0aljiO3io
認知します


15: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/07/24(日) 02:07:15.96 ID:/RHyCmMa0
===

 やよいの口から、「響妊娠」なんてとんでもない発言が飛び出したその後のこと。
 
 今、事務所の給湯室。パーテーションで他の場所から区切られた、
以下略



16: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/07/24(日) 02:09:24.03 ID:/RHyCmMa0
 
 だから結局、今の段階で私たちにできることと言ったなら、
 残ったこの六人のメンバーであーでもないこーでもないと、この話題について意見を言い合うことしかなかったのだけど。

 
以下略



17: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/07/24(日) 02:12:06.68 ID:/RHyCmMa0
 
 だけど真は、真剣な眼差しのまま私を捉えると、
 
「何言ってるんだよ伊織。こういう話をするのに、順番なんて関係ないだろう? 
 それにさっきから皆黙っちゃって誰も話し出そうとしないから、ボクがこうして口火を切ったんじゃないか」
以下略



18: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/07/24(日) 02:14:36.59 ID:/RHyCmMa0
 
 だから春香の言うように、そう言った言葉を実際に口にする際の、気恥ずかしい気持ち自体は私にだって理解はできるし……
 春香自身も私と同じく、こういう冗談みたいなこと言って、場の雰囲気を少しでも和ませたい気持ちだってあるんだろう。

 
以下略



19: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/07/24(日) 02:16:57.80 ID:/RHyCmMa0

 すると少しの沈黙の後、春香が意気揚々と右手の人差し指を立てながら
 「だったら、今から響ちゃんに直接電話で確認を――」なんて言い出したもんだから、

 その場にいたやよいと千早以外の全員に、「何を言い出すんだっ!」って勢いよく止められて。
以下略



20: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/07/24(日) 02:19:16.80 ID:/RHyCmMa0

 私と真、それから雪歩の三人に矢継ぎ早に責められて、小っちゃくなった春香が答える。

「あぅぅ、ご、ごめん。こういうのって、やっぱり本人に直接聞いた方が、確実で手っ取り早いかなって思ったから……」

以下略



21: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/07/24(日) 02:20:20.31 ID:/RHyCmMa0

 二人のその発言に真が両手を組んで答えると、この場にいた五人の視線が一斉にやよいへと集まった。


 そう、彼女たちの言う通り。
以下略



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