過去ログ - 梨子「クラゲじゃあるまいし」
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17: ◆hxGgtPv0f.[sage]
2016/07/22(金) 18:37:49.35 ID:N7BH6Wdqo
曜  「あはは、それもそうだね。
    ねえねえ、いつからこっちに引っ越してきたの?」

梨子 「一週間くらい前かな」

以下略



18: ◆hxGgtPv0f.[sage]
2016/07/22(金) 18:38:27.30 ID:N7BH6Wdqo
千歌 「ふふふ、梨子ちゃん、おもしろいことを言うんだね!
    海なんだから、大きいに決まってるじゃない。
    大丈夫、大丈夫。
    安全に気をつければ、入っても怖くないよ」

以下略



19: ◆hxGgtPv0f.[sage]
2016/07/22(金) 18:39:31.49 ID:N7BH6Wdqo
曜  「そうだよ、千歌ちゃん。
    梨子ちゃんはそんなオテンバなことせずに、もっとこう、おしとやかに休日を過ごしてるんだよ。
    ねえ、梨子ちゃん?」

梨子 「まあ、おしとやかというほどではないけど」
以下略



20: ◆hxGgtPv0f.[sage]
2016/07/22(金) 18:40:06.30 ID:N7BH6Wdqo
それを聞いた千歌ちゃんの目は、さっきよりもいっそう輝いた。

千歌 「おおお、これは奇跡だよ!
    ねえ梨子ちゃん、私たちと一緒に、スクールアイドル、やってみない?」

以下略



21: ◆hxGgtPv0f.[sage]
2016/07/22(金) 18:40:41.48 ID:N7BH6Wdqo
梨子 「どんな歌で?」

千歌 「それはこれから、私たちが作るんだよ!」

梨子 「へー、すごいなあ。
以下略



22: ◆hxGgtPv0f.[sage]
2016/07/22(金) 18:41:56.28 ID:N7BH6Wdqo
梨子 「ねえ千歌ちゃん、あなたはちょっと勘違いをしてるわ」

千歌 「どうして?」

梨子 「ピアノが弾けるからといって、作曲もできるとはかぎらないのよ。
以下略



23: ◆hxGgtPv0f.[sage]
2016/07/22(金) 18:42:42.69 ID:N7BH6Wdqo
それでも食い下がろうとする千歌ちゃんを、曜ちゃんが押しとどめた。

曜  「ごめんね、梨子ちゃん。
    急に変なことを訊いちゃって。
    でもまあ、無理は言うつもりはないけど、ゆっくり考えてほしいな。
以下略



24: ◆hxGgtPv0f.[sage]
2016/07/22(金) 18:43:34.42 ID:N7BH6Wdqo
その日の夜、ジェリーちゃんに餌をあげるために、私は水槽の傍に腰掛けた。

梨子 「梨子ちゃん、学校は楽しかった?」

梨子 「そうね」
以下略



25: ◆hxGgtPv0f.[sage]
2016/07/22(金) 18:44:25.38 ID:N7BH6Wdqo
梨子 「でもあの二人は、ほんとに私のことが好きなのかな?」

梨子 「どういうこと?」

梨子 「千歌ちゃんと曜ちゃんは、東京から来た私のことを珍しがってるだけかもしれないよ」
以下略



26: ◆hxGgtPv0f.[sage]
2016/07/22(金) 18:46:23.76 ID:N7BH6Wdqo
梨子 「ピアノという飾りをなくしたら、私なんか、何者でもないのよ。
    誰にも見えない、ノーバディーになっちゃうのよ」

梨子 「そんなことないよ。
    梨子ちゃんの姿は、ちゃんと目に見えるよ。
以下略



27: ◆hxGgtPv0f.[sage]
2016/07/22(金) 18:47:07.29 ID:N7BH6Wdqo
梨子 「……うるせえ、クラゲ!」

梨子 「言いやがったな、このヒトデナシ!」

梨子 「ヒトデじゃねえ、クラゲだ!」
以下略



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