30: ◆hxGgtPv0f.[sage]
2016/07/22(金) 18:49:43.62 ID:N7BH6Wdqo
よく分からない押し問答をしているうちに休み時間が終わった。
私の机を離れるときに、千歌ちゃんがはにかみながら付け加えた。
千歌 「そうそう、実は今、私、歌詞を書いてるの」
梨子 「曲を作ってくれる人もいないのに?」
千歌 「梨子ちゃんが作ってくれたらいいのにな……
ううん、ごめんね。押し付けるつもりはないんだ。
でも、もしよかったら、歌詞を見て感想をもらってもいいかな?」
梨子 「無理よ、私には」
千歌 「どうして?」
梨子 「私は、私のアクアリウムの管理だけで精一杯なのよ」
思いのほか冷たい言い方になってしまったことを後悔しながら、私は千歌ちゃんのほうを見た。
千歌ちゃんは、おもてむきは何でもないように振る舞っていたけど、やっぱり少し寂しそうだった。
千歌 「えへへ、ごめんね、へんなお願いをしちゃって!
それじゃあ、またね!」
梨子 「……またね」
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