過去ログ - THE IDOLM@STER OVER WORLD
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18:名無しNIPPER[saga ]
2016/07/23(土) 16:34:07.95 ID:G7thJZfF0


「えっ」
「プロデューサーさんは私達を助けてくれたんだよ?美希はプロデューサーさんがいなかったら今頃拐われてたんだよ?」
「みっ……みきは……」
「そこまでにしろ、春香」


詰め寄る春香をプロデューサーの手が制する。

「プロデューサーさん……」
「怖くて当たり前だ。俺が人を殺すところを間近で見たんだからな、ごめんな、美希」
「美希……わかんないの、ハニーは優しくて.……人を傷付けることなんて、絶対しなくて……」
「でもな、美希。ああいう奴らは放っておいたらまた何度でも同じことを繰り返すんだ。それは、美希のような思いをする人がもっともっと増えるってことだ」
「うん……」
「それを止める術は……俺は一つしか知らない、すまなかった」
「……」


再び黙りこんでしまった美希に、プロデューサーは軽く微笑むと、千早に顔を向けた。


「千早は、大丈夫なのか?俺が怖くないのか?」
「怖くない……と言えば嘘になります。ですが、プロデューサーがすることはいつも理にかなっています。それに、私はプロデューサーはいつでも私達のことを思って行動してくれていると、信じていますから」
「そうか、ありがとな。千早」


プロデューサーが軽く千早の頭を撫でる。
千早は顔を少し赤らめているが、反対に春香は膨れっ面でそれを眺めていた。


「よし、あまりぐずぐずしてもいられないな。あいつの話だと別動隊のようなものが後ろから来ているらしい。このまま車で逃げてもいいが、行き着く先がどこかわかったもんじゃない。トンネルなら非常口があるはずだ。降りてそこから逃げよう」
「「わかりました」」
「……」
「俺が降りて、周りを確かめてくる」


そう言うと、プロデューサーは死体の一つから拳銃を拾い上げ、車の外へと出た。
その直後ーー



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