過去ログ - THE IDOLM@STER OVER WORLD
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24:名無しNIPPER
2016/07/23(土) 17:01:11.44 ID:G7thJZfF0

「美希、怖い思いをさせてごめんな。約束する、これが終わったら俺は一切暴力を使わないし、銃なんて手にしない。だから……」
「美希ね、プロデューサーのことずっと見てきたの。だからわかるよ、今のプロデューサーの目、嘘ついてる時の目なの」


美希の言う通り、彼が言ったことが嘘になるのは明らかであったし、彼も自らが嘘を言っているこ とは自覚していた。
しかし、それを指摘されたことよりも、彼は彼女と同じく彼女の『目』を気にしていた。
彼はもう長い間彼女と時間を共にしてきたが、彼女のこんな『目』を見るのは初めてであったからだ。


「やめてくれ……、美希……そんな目で俺を見ないでくれ」


彼はこの『目』を知っていた。
その記憶を振り払おうとすればするほど、彼の大脳皮質に住み着く少女が呟く。


『アナタはここで私と死ぬの』
『死にたくなるほど生きて、生きたいと願いながら死に続けなさい』


少女の『目』は彼を見つめている、彼の『目』ではなく彼のもっと奥底を。


「やめろ……やめてくれ!」


プロデューサーが再び銃を連射する。無論、翼の前では9mm弾など無力に等しい。
だが、それは相手が兵士の場合だ。
なんの防御能力も持たない、星井美希の命を奪うには十分な殺傷能力だった。


「プロデューサーさん!?」


弾丸が美希の眼前に迫る。
だが、彼女は驚愕することもなく、妙に『納得』していた。
まるで彼に殺されることが、産まれながらの運命であるかのように。





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