過去ログ - THE IDOLM@STER OVER WORLD
1- 20
4:名無しNIPPER
2016/07/23(土) 16:02:39.07 ID:G7thJZfF0
その当人は、溜息を吐きながらも口を開く。


「確かに千早の言う通りかもしれないな。絶対に安全だなんて言い切れない、戦争だしな。実際に会場が襲われたりしたら、ファン全員を逃がしきることなんて不可能だろう」
「だったら……」
「だったら何だ。『もしかして』の為に、来てくれたファンを追い返すか。それとも、お前が戦場に出て戦うか」


プロデューサーの鋭い返しに、千早は言葉に詰まったのか、半分は残っているミネラルウォーターを一気に飲み干し、息を吐いた。


「お前達はお前達にできることをすればいい。その結果どうなろうと、それはおまえ達の責任じゃない。それにな……」


プロデューサーは一度言葉を途切り、一層真剣な眼差しで口を開く。


「何があろうと、お前達のことは俺が絶対に守る!……なんてクサいか」


その言葉に三人は顔を赤らめた。
誰が見ても彼女達が彼に気があるのは明らかなのだが、当の本人は微塵も察している様子はない。


「さすが美希のハニーなの!24時間守ってもらうために、ずっと一緒にいて欲しいって思うな!」
「ちょっと、美希!抜け駆けずるいよ!プロデューサーさん!春香さんの護衛なら三食昼寝付きですよ!」
「昼寝したら護衛の意味がないと思うのだけど……、それよりプロデューサー、独り暮らしのアイドルが優先だと思いませんか?」


ここぞとばかりのアピールラッシュにも彼は全く動じることはなく、


「わかったわかった。それじゃあ皆、早めに送迎車に戻るぞ、ここから事務所まで結構あるからな」


と、事務的な対応を返した。
それに対し彼女達もやや不満そうな顔を浮かべながらも返事をし、送迎車へと向かう。

 いつも通りといえばいつも通りのそんな昼下がりなのであった。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
52Res/53.41 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice