2:名無しNIPPER[saga ]
2016/07/23(土) 22:13:34.07 ID:G7thJZfF0
「それじゃあ、これからも!」
「生っすかサンデーを」
「よろしくお願いしますなの!」
三人の挨拶が終わると同時に、歓声が会場を包む。
彼女達が舞台袖に移ってもそれはしばらく続き、退場や物販等のアナウンスが流れ始めてようやく収まった。
ただでさえ広いとは言えない地方ホールに立ち見客まで入れたというのに、出入口は混雑することもなく、皆きちんと列を作っている。
「お疲れさま、三人とも良かったぞ!生っすかサンデー出張版、大成功だな!」
プロデューサーが歩み寄り、彼女達に水を手渡す。
舞台袖は空調があまり効いていないせいか、彼は上着を脱いで肩にかけている。
その水を、礼を言いながら受け取る彼女達の笑顔は、ステージ上のそれとはまた違ったものだった。
「私達……こんなことをしていていいのかしら」
一息ついた後、最初に口を開いたのは意外にも千早だった。
その呟きに、半ば呆れたかのようにも聞こえる口調でプロデューサーが答える。
「こんなことってなぁ千早、いくらお前が歌が大事だって言っても前にも言ったように、バラエティだって大切な仕事だぞ」
「いえ、そうではなく……」
「じゃあ何だ?」
「今って、戦争中ですよね?」
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